ラース・フォン・トリアー『キングダム エクソダス<脱出>』7月28日より世界初劇場公開へ

トリアー監督『キングダム』最終章公開へ

 ラース・フォン・トリアー監督による『キングダム』シリーズ最終章となる『キングダム エクソダス〈脱出〉』が、7月28日よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほかにて全国公開されることが決定した。

 トリアー監督によって90年代に制作されたドラマシリーズ『キングダム』は、デンマークの架空の病院を舞台に、善良と思いきや狂気を感じさせる登場人物、荒唐無稽なのになぜか惹きつけられるエピソードの数々を交えて展開するホラーシリーズ。同作はデンマーク本国で最高視聴率50%越えを記録、社会現象を巻き起こした。日本でも5時間弱の劇場用映画として2本にまとめられて公開され、大ヒットを記録。その後もスティーヴン・キングが作品に惚れ込み、2004年にリメイク版がアメリカで製作された。しかし、主演俳優であったエルンスト・フーゴ・イエアゴーをはじめ出演者が複数亡くなったことを機に、第2シーズンで制作は中止、未完のままとなっていた。

 ところが、2020年12月に突然、最終章である『キングダム エクソダス<脱出>』の制作が発表された。そして2022年、ついに完結。全話5時間以上を繋いだ“映画作品”として、ヴェネチア国際映画祭でのプレミア上映を皮切りに、トロント国際映画祭、ニューヨーク映画祭、釜山国際映画祭などでも上映された。

 オリジナルキャストも一部続投し、北欧を代表するキャストが集結。『キングダム II』でステラン・スカルスガルドが演じた役のオマージュを演じるアレクサンダー・スカルスガルド、マッツ・ミケルセンの弟ラース・ミケルセン、トリアー監督作品の常連でもある怪優ウド・キアも参加。さらに、トリアー作品への出演経験もある俳優がシークレットゲストとして出演している。

 あわせて公開されたティザービジュアルは、夢遊病者のカレンの後ろ姿と、『キングダム』シリーズの“もうひとりの主役”である謎に包まれた巨大病院=キングダムを背景としている。

ラース・フォン・トリアー監督

■公開情報
『キングダム エクソダス<脱出>』
7月28日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほかにて全国公開
監督:ラース・フォン・トリアー
出演:ボディル・ヨルゲンセン、ミカエル・パーシュブラント、ラース・ミケルセン、ニコラス・ブロ、アレクサンダー・スカルスガルド、ウド・キア
配給:シンカ
提供:シンカ、TCエンタテインメント
2022年/デンマーク/デンマーク語、スウェーデン語、ラテン語/319分/カラー/1:1.78/5.1ch/原題:Riget Exodus/英題:The Kingdom Exodus/字幕翻訳:安本熙生
©2022 VIAPLAY GROUP, DR & ZENTROPA ENTERTAINMENTS2 APS
公式サイト:https://synca.jp/LvT_Films/
公式Twitter:https://twitter.com/LvT_Films

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