ジュリア・ガーナーが憧れの映画業界の“闇”に気づく 『アシスタント』6月16日公開決定
ジュリア・ガーナー主演映画『The Assistant(原題)』が、『アシスタント』の邦題で6月16日より全国公開されることが決定した。
本作は、『ジョンベネ殺害事件の謎』で知られるドキュメンタリー映画作家のキティ・グリーンが、2017年、ハリウッドを発端に巻き起こった「#Me Too運動」を題材に、今日の職場における大きな問題を掘り下げた初の長編映画。
名門大学を卒業したばかりのジェーン(ジュリア・ガーナー)は、映画プロデューサーという夢を抱いて激しい競争を勝ち抜き、有名エンターテインメント企業に就職した。業界の大物である会長のもと、ジュニア・アシスタントとして働き始めたが、そこは華やかさとは無縁の殺風景なオフィス。早朝から深夜まで平凡な事務作業に追われる毎日。常態化しているハラスメントの積み重ね……しかし、彼女は自分が即座に交換可能な下働きでしかないということも、将来大きなチャンスを掴むためには、会社にしがみついてキャリアを積むしかないこともわかっている。ある日、会長の許されない行為を知ったジェーンは、この問題に立ち上がることを決意するが……。
ニューヨーク・タイムズスクエアの裏手にあるオフィスで、18日間という短期間で撮影された本作。映画プロデューサーを目指して大手エンターテインメント会社で働き始めた、若く野心ある新人アシスタントの一日の物語を通して、映画業界を舞台にしながら、さまざまな職場が抱える問題とヒエラルキー最下層の人々に共通する経験を浮き彫りにする。
ジェーンを演じたのは、Netflixオリジナル『オザークへようこそ』で3度にわたるエミー賞助演女優賞に輝いたガーナー。近年ではNetflixオリジナル『令嬢アンナの真実』で主演を務め、3月にはGUCCIのフレグランスコレクション「GUCCI GUILTY」のニューフェイスとなった。
あわせて公開されたティザービジュアルは、表情やタイトルが一切なく、性別や年齢、国籍も不確かな匿名の人物を主題に作品を制作する3DCGアーティスト・POOLが手がけたもの。薄暗いオフィスで正面を見つめて一人佇む主人公・ジェーンの姿が描かれ、彼女の孤独とやがて気づくことになる組織の闇を感じさせるビジュアルとなっている。また、背後に垣間見える不在の会長室は、本編では顔を見せない絶対的な権力者の存在を暗示。POOLが作り出す「顔のない」人物には、英語で匿名の女性を指す “Jane Doe” に由来する名を持ち、数百にも及ぶ労働者へ対して行われたリサーチとインタビューによって得られた膨大な実話から形成されたジェーンというキャラクターの意味が託されている。POOLは本作にについて「自分の目の前で当たり前に起きている女性蔑視や抑圧を再確認させられます。この映画がその気づきへの入り口になる事を切に願っております」とコメントを寄せた。
POOL(3DCGアーティスト) コメント
自分の目の前で当たり前に起きている女性蔑視や抑圧を再確認させられます。
この映画がその気づきへの入り口になる事を切に願っております。
■公開情報
『アシスタント』
6月16日(金)新宿シネマカリテ、恵比寿ガーデンシネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国順次公開
監督・脚本・製作・共同編集:キティ・グリーン
出演:ジュリア・ガーナー、マシュー・マクファデイン、マッケンジー・リー
製作:スコット・マコーリー、ジェームズ・シェイマス、P・ジェニファー・デイナ、ロス・ジェイコブソン
音楽:タマール=カリ
配給:サンリスフィルム
2019年/アメリカ/英語/87分/2:1/カラー/原題:The Assistant
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