『舞いあがれ!』“空飛ぶクルマ”への到達は必然だった 制作統括が終盤の構成意図を語る

『舞いあがれ!』CPが最終幕を語る

 一方で、第25週では短歌を詠むことが苦しくなってしまった貴司(赤楚衛二)が、心の師匠である八木(又吉直樹)に会うためフランス・パリへと旅立っていく。時は2020年1月。パンデミック直前のタイミングだ。

「貴司の物語も継続して描いていきたいというのはありました。歌人としてデビューしてからは、リュー北條(川島潤哉)のおかげもあり、わりと順調にきたように見えてはいたのですが、その裏で創作の苦しみを抱えていることが明らかになっていく。最終盤で貴司はもう一度自分にとって歌を詠むとは何かということに向き合っていきます」

 最終週の予告では由良(吉谷彩子)、さらには柏木(目黒蓮)といった学生時代の懐かしい面々の姿も確認できる。今年1月末には五島での最終ロケが行われ、「舞がこれまで出会った人々の協力を得て、五島で空飛ぶクルマの飛行に挑むシーン」が撮影されたことも報道されており、物語がこの五島でのロケとどのように接続されていくかにも注目だ。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』
2022年10月3日(月)から 2023年4月1日(土)まで
総合:8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:福原遥、横山裕、高橋克典、永作博美、赤楚衛二、山下美月、目黒蓮、長濱ねる、高杉真宙、山口智充、くわばたりえ、又吉直樹、吉谷彩子、鈴木浩介、高畑淳子ほか
作:桑原亮子、嶋田うれ葉、佃良太
音楽:富貴晴美
主題歌:back number 「アイラブユー」
制作統括:熊野律時、管原浩
プロデューサー:上杉忠嗣
演出:田中正、野田雄介、小谷高義、松木健祐ほか
主なロケ予定地:東大阪市、長崎県五島市、新上五島町ほか
写真提供=NHK

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