『舞いあがれ!』貴司「もうこういう歌は詠めません」 赤楚衛二の曇った面持ち
『舞いあがれ!』(NHK総合)第119話では、電動垂直離着機「空飛ぶクルマ」の開発に取り組む刈谷(高杉真宙)と玉本(細川岳)の会社「ABIKILU」と、「こんねくと」が業務提携を結ぶ。舞(福原遥)は資金調達のため、悠人(横山裕)に協力を仰いだ。
悠人が紹介してくれた3人の投資家へのプレゼンも近づく中、「なにわバードマン」の仲間・渥美(松尾鯉太郎)も「空飛ぶクルマ」の開発に加わる。「空飛ぶクルマ」の開発、「こんねくと」の仕事と、舞を取り巻く環境は順調にことが進んでいる。IWAKURAの社長を継ぐことを決めた章(葵揚)は「こんねくとともども一緒に東大阪を盛り上げていこ」と舞に言葉をかけた。舞の周りには心強い仲間がたくさんいるのだと感じた。
その一方で、貴司(赤楚衛二)は曇った面持ちをしていた。北條(川島潤哉)から3冊目の歌集をまとめたいと言われている貴司だが、思うように短歌が詠めずに苦しんでいる。忙しい中でもはつらつとした雰囲気をまとう舞とは対照的に、考え込む貴司の佇まいは重苦しい。伏し目がちで口角は下がり、水を汲みに行く背中には疲労が見える。1階に降りると、祥子(高畑淳子)が貴司の歌集を読んでいた。祥子は穏やかな表情で「こん歌や、よかね」と貴司に話しかける。