西島秀俊が目指す、持続可能な現場づくり 「若い俳優には自由に才能を発揮してほしい」

西島秀俊が目指す、持続可能な現場づくり

自由に、健康に才能を発揮できる場づくり

ーー1年前の今頃は、ちょうど『ドライブ・マイ・カー』がアカデミー賞にノミネートされて話題になっていた時期かと思います。西島さんの中で海外志向の作品と、国内向け作品のバランスは意識されているんですか?

西島:お話をいただく側なので、正直バランスということは全く考えていません。ですが、僕自身アート系の映画といわれているものの出身である、という自負がどこかにあるので、バジェットの大小にかかわらず、いろいろな映画やドラマのお話がいただけている今の状況は、すごくありがたいなと思っています。

ーー今後、挑戦していきたいことはありますか?

西島:自分が関わる現場で、若い俳優さんやスタッフの皆さんが、健康的に才能を発揮できる場を作っていきたいと思っています。一時的に状況を良くするだけなら簡単なことかもしれませんが、本当に良い関係を築いてそれを続けていくのは難しいことだと思っているので、それをゆっくり、徐々にでも広げて、続けていきたいなというふうに思っています。

ーー昔より今のほうが働き方がハードになっている側面があるのでしょうか?

西島:そうですね。俳優の仕事がすごく増えたというのが背景にあるのかなと思います。作られる作品の本数も増えていますし、プライベートも全部見えるようになって、バランスを崩してしまうこともあると思います。一概に悪いことばかりではありませんが、時間の使い方が昔より格段に細かくなっているように感じます。だからこそ、繰り返しになってしまいますが、みんなが自由に、健康に才能を発揮できるよう、何か助けになれたらと思っています。

ーー最終回に向けて注目してほしいポイントはありますか?

西島:『はぐれ刑事純情派』の時代は、犯人にもそれぞれ事情があって、安浦刑事はそこに心を寄せていたんですけど、本作は、もうちょっと個人よりも大義というものが大事にされる今の世の中が反映されています。大勢の人の正義を守るべきなのか、その裏で理不尽な目に合っている人を助けるべきなのか。なかなか答えは選びづらいんですけど、最終回に向けて、そういう皆さんが普段感じているであろう不条理さにも向きあっていきます。とはいえ、最終回でも楽しいところは徹底的に楽しく、刑事課のメンバーの関係性も描かれていくので、そういったコミカルな部分や、刑事たちの絆にも注目していただきたいです。

■放送情報
『警視庁アウトサイダー』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00~21:54放送
出演:西島秀俊、濱田岳、上白石萌歌、斎藤工、片岡愛之助ほか
原作:加藤実秋
脚本:髙橋泉
音楽:末廣健一郎
演出:木村ひさしほか
ゼネラルプロデューサー:服部宣之
プロデューサー:藤崎絵三、長谷川晴彦、山形亮介
制作協力:KADOKAWA
制作:テレビ朝日
©︎テレビ朝日

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<応募締切>
3月8日(水)

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