『星降る夜に』北村匠海演じる“わんこ系年下男子”の包容力 “謎の男”ムロツヨシが姿を現す

『星降る夜に』北村匠海演じる一星の包容力

 そして、もう1人。“この親にしてこの子あり”な例が、看護師長の犬山の息子・チャーリー(駒木根葵汰)だ。シングルマザーとして必死に働いてきた犬山。その寂しさからか高校生のころからチャーリーは手のつけようがなくなるほど暴れてしまったのだと明かされたのだ。

 「それでもあの子が生きてるだけで十分なんだ」と言う、思い切りのいい犬山。そんなサバサバとした母に対して、今は「誕生日って親に感謝する日なんだって」「鶴子! 生んでくれてありがとう」とバースデーケーキを用意するまでに成長したチャーリー。彼のトレードマークとも言えるピンク髪を“フォーエバーピンク”と名付けているのも、「俺、ピンク大好きだから」と桜に言った言葉も、まるで「ずっと母親が大好きだから」と言っているように聞こえた。

 ぶつかりながらも親子の絆を深めた桜と千明、そしてチャーリーと犬山。また、桜と一星の関係性も元に戻り、鈴ともまた新たな繋がりができた。さらにライバル関係のように思えた一星と深夜も名前で呼び合うようになり、一緒に星を見に行くために連絡先を交換する間柄に……。なんだかとても温かな気持ちになっていた矢先、ついに鈴の誹謗中傷を書き込んでいた謎の男が姿を現す。

 その正体は、5年前に鈴に対して医療裁判を起こした伴宗一郎(ムロツヨシ)。ずっと「人殺し」と鈴の頭の中でこだましていたあの声の持ち主だ。出産時に妻を亡くした伴。彼が今も執拗に鈴を追い詰めるほど、この5年の間彼に寄り添うものがなかったのかと思うと胸が痛い。

 伴が今回マロニエに直接やって来たことで、一星に出会って5年前とは変わっている鈴や、痛みを抱えた多くの人を受け止めてきた院長、そして近い経験をした深夜と正面からぶつかり、その心に温かなものが流れてくれることを願うばかりだ。

 辛い過去や愛する人の死を、“乗り越える”なんて簡単には言えない。きっと伴の辛さは、彼にしかわからないもの。けれど、それでも悲しみと共にありながら、信頼できる人たちと笑って生きていくことができる。どうか、そんな希望が感じられる展開になってほしい。

■放送情報
『星降る夜に』
テレビ朝日系にて、毎週火曜21:00~21:54放送
出演:吉高由里子、北村匠海、ディーン・フジオカ、千葉雄大、猫背椿、長井短、中村里帆、吉柳咲良、駒木根葵汰、若林拓也、宮澤美保、ドロンズ石本、五十嵐由美子、寺澤英弥、光石研、水野美紀
脚本:大石静
監督:深川栄洋、山本大輔
ゼネラルプロデューサー:服部宣之
プロデューサー:貴島彩理、本郷達也
音楽:得田真裕
制作:テレビ朝日、MMJ
©︎テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/hoshifuru_yoruni/
公式Twitter:@Hoshifuru_ex
公式Instagram:@hoshifuru_ex

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