『パイレーツ・オブ・カリビアン』3部作の完璧な結末 怒涛の伏線回収が気持ちいい
ジョーンズは、乾いた陸地ではバケツの水の中に立つだけで「ダッチマンの船長は海を離れることができない」という規則を回避することができた。しかしながら、ウィルはその方法を取らずにエリザベスのもとから離れ、10年間海での仕事に専念するようなエンディングとなっている。その理由は、『パイレーツ・オブ・カリビアン』3部作が、特にアンチヒーローのジャック・スパロウを無罪放免にした後に、より感動的なエンディングを必要としていたからと考えられている。
ラブストーリー自体は作品のメインではないものの、ウィルとエリザベス、ジョーンズとカリプソなど愛の物語も繰り広げられていた。結婚式をベケットに邪魔されていたウィルとエリザベスが、戦いが繰り広げられている船上でバルボッサの立ち合いのもと、誓いを立てるシーンは本作の大きな見せ場の一つであり、そんなコメディータッチなところも物語に飽きさせない要素であると言える。
アクションのカッコよさと、ラブストーリーとコメディを掛け合わせ、唯一無二の「面白さ」を作り出した『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ。ジャックを助けようとする気持ちだけではなく、それぞれの思惑が入り混ざっている複雑なところも、老若男女問わず何度も観たくなってしまう理由だろう。
参照
https://screenrant.com/pirates-caribbean-will-elizabeth-tragic-ending-plothole-explained-solved/
■放送情報
『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』
日本テレビ系にて、2月3日(金)21:00~23:39放送
※放送枠45分拡大
監督:ゴア・ヴァービンスキー
脚本:テッド・エリオット、テリー・ロッシオ
キャラクター原案:テッド・エリオット、テリー・ロッシオ、スチュアート・ビーティー、ジェイ・ウォルパート
製作:ジェリー・ブラッカイマー
製作総指揮:マイク・ステンソン、チャド・オーマン、ブルース・ヘンドリクス、エリック・マクレオド
プロダクション・デザイン:リック・ハインリクス
音楽:ハンス・ジマー
出演:ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ステラン・スカルスゲールド、ビル・ナイ、チョウ・ユンファ、ジェフリー・ラッシュ、ジャック・ダヴェンポート
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