『女神の教室』南沙良と前田旺志郎が起こした化学反応 “正反対”がもたらす絶妙なバランス

『女神の教室』“正反対”の絶妙なバランス

 もちろん横溝からの話を聞いても相変わらず柊木に対して無愛想ではあるが、桐矢に対しては同じ検察官志望であると知ってから自分からその動機を訊ねたり、なんだかんだ言いながらも一緒にディベートの準備をしたりと、刺々しいだけであった照井のキャラクターにようやくその輪郭が見えてくる。正反対の二人だからこそ起こしうる化学反応とでも呼ぶべきか、いずれにせよ裁判に照井を誘う際の桐矢の言葉「下位ローから検察官になった人がいる。俺はその人と一緒に裁判を見に行ったことがあるって自慢する」は非常にぐっとくるものがある。

 正反対と言えば、いつのまにか柊木のペースに押されるように、藍井が自身の考えを述べるなど実務演習の授業に参加するようになったのは面白い。もちろんそのあと守宮(及川光博)に不平を漏らし、言いくるめられてしまうところまでがセットになっており、ここは柊木、藍井、守宮の三者が絶妙なバランスを保っているといえようか。

■放送情報
『女神の教室~リーガル青春白書~』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~21:54放送
出演:北川景子、山田裕貴、南沙良、高橋文哉、前田旺志郎、前田拳太郎、河村花、佐藤仁美、宮野真守、小堺一機、尾上松也、及川光博
脚本:大北はるか、神田優
プロデュース:野田悠介
演出:澤田鎌作、谷村政樹
音楽:武部聡志
主題歌:Vaundy「まぶた」(SDR)
法律監修:水野智幸(法政大学大学院法務研究科)
制作・著作:フジテレビジョン
©︎フジテレビ
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