『二十五、二十一』の煌めき、前作超えの『ユミの細胞たち』 2022年韓国ドラマ座談会

2022年のベスト韓国ドラマは?

前作を超えた『ユミの細胞たち』

ーーそして昨年の1作目も好評だった『ユミの細胞たち』 シーズン2がありました。主人公のユミ(キム・ゴウン)がウン(アン・ボヒョン)と別れて、慰めてくれたのがボビー(ジニョン/GOT7)……すごい騒ぎになっていましたよね?(笑)

『ユミの細胞たち』シーズン2(CJ ENM公式サイトより)

Nana:『ユミの細胞たち』 シーズン2は今年のベストというよりも、ロマンティックコメディの頂点だと思いました。アニメーションとの融合が注目されがちですが、30代の恋愛がどこまでもリアルに描かれていて。『二十五、二十一』もそうでしたが、「結局誰と結ばれるの!?」と最後までわからない緊張感もありましたね。シーズン1でのウンとの恋愛ストーリーを経てどっぷり感情移入している状態でシーズン2のボビーを迎えるので、どちらが2番手とかではなく両方とも応援してしまうという今までにない感情が芽生えるんです……! そこが結構斬新だなぁと。そしてジニョンさんが巻き起こしたボビー(バビ)シンドローム! どれだけの人を沼落ちさせたのでしょうか.……。私は開始早々、秒で沼でした(笑)。

にこ:私はウン派で、“絶対ボビーに流れないぞ!”と思っていたら、シーズン2が始まってすぐバビクラブに入会していました(笑)。キスシーンもよかったです。あんなに長いテイクで楽しませてくれるなんて。『月水金火木土』のドラマでもキム・ゴウン演じるユミとジニョン演じるバビの濃厚な伝説級のキスシーンをパク・ミニョンが食い気味で観ていました(笑)。台本より深みのある感情表現をするジニョンの演技に監督と作家も絶賛していたとか。まさに深みのある瞳で言葉よりも多くを語る眼差しをするのがピカイチですよね。バビの号泣シーンでは思わず一緒に涙を流しました。あとは愛細胞などのアニメキャラクターにも感情移入しましたね。

ヨシン:私もめちゃくちゃハマりました! 前作を超えるのってなかなか難しいと思いますが、これは超えたんじゃないかなと。

難解さが面白さに変わる『還魂』

ーーそして同じくシーズン2といえば、現在、配信真っ只中の『還魂』。

『還魂』(tvN公式サイトより)

ヨシン:ストーリーが難しくて頭を抱えることもしばしばなんですが(笑)、難解さがちゃんと面白さに変わるんですよね。そこがハマるポイントです。約400億ウォン(40億円)の制作費をかけてCG映像も駆使されていて、その世界観だけでも見応えはあると思います。ホン姉妹の脚本なので、言葉の掛け合いや比喩表現が先のストーリーを案じる内容のシーンもあって、注目してみるとより楽しめるのではないでしょうか。

にこ:私もオープニングの時点で「絶対に面白いやつだ!」と確信しましたね。中国のワイヤーアクションを取り入れているのも珍しいなと。ストーリーの難しさを上回るキャストの素晴らしさにも注目してほしいです。ファンタジーの演出や衣装にも心掴まれます。『ユミの細胞たち』シーズン2と同じく主演キャストが変わるんですが、心配はいりません(笑)。コ・ユンジョンさんとイ・ジェウクさんのケミもすごくよくて、10話といわずもっと観たいと思うくらいのめり込んでいます。

■配信情報
『二十五、二十一』
Netflixにて独占配信中
原作・制作:チョン・ジヒョン、クォン・ドウン
出演:キム・テリ、ナム・ジュヒョク、キム・ジヨン、チェ・ヒョンウク、イ・ジュミョン
写真はtvN公式サイトより

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