種﨑敦美、アーニャ役での飛躍は必然だった 実力で掴んだ“2022年一番話題の声優”の座
また面白いところでは、『鬼灯の冷徹』の見た目はかわいいウサギの姿をした地獄の獄卒・芥子役といった、人間ではない役も経験がある。表現力の豊かさから、『サンデーステーション』(テレビ朝日系)をはじめとしたTV番組やCMのナレーション、映画の吹き替えも多く手がけている。実は気づかない間に少しずつ着実に、種﨑の声と演技は世の中に浸透していた。そこへ来て、アーニャのブレイクだ。
単に子供の役なら、子供が演じるのが最も自然だろう。しかしアーニャは、冷戦時代という特殊な世界に身を置き、超能力で大人の考えを理解してしまうことから、子供でいたいのにどうしても子供のままではいられない事情がある。同時に、マスコット的な存在感も必要とされる。そうしたアーニャを演じるには、悩める主人公を数多く演じ、幼い少年少女役にも定評のある種﨑のような多彩なキャリアを持った人物が担当するのは必然だったろう。
『SPY×FAMILY』を成立させる種崎敦美の演技力 アーニャ役は今までにない挑戦に
集英社の『少年ジャンプ+』にて現在連載中の漫画『SPY×FAMILY』がアニメ化され、4月9日よりテレビ放送ならびに動画配信サイ…
前述の『種﨑敦美の寿司食いてェ!!』では、割と低めなトーンで淀みなく話す、ウィットに富んだトークが実に心地よく、ユーモアにあふれた大人の女性というイメージだ。ここを基点に、アーニャ、ダイ、エンポリオ、みぞれなど、彼女が担当したキャラクターの声を想像すると、「同じ人物か?」と思うほど。逆を言えば、それだけスキルが高いということでもある。種﨑敦美の検索ワード1位は、アーニャの人気の高さだけでなく、種﨑敦美本人の実力とスキルの高さに、注目が集まっているということの証拠だろう。
■放送情報
『SPY×FAMILY』
テレビ東京ほかにて、毎週土曜23:00~23:30放送
原作:遠藤達哉(集英社『少年ジャンプ+』連載)
監督:古橋一浩
出演:江口拓也、種﨑敦美、早見沙織、吉野裕行、甲斐田裕子、山路和弘、小野賢章、藤原夏海、加藤英美里
キャラクターデザイン:嶋田和晃
総作画監督:嶋田和晃、浅野恭司
助監督:片桐崇、高橋謙仁、原田孝宏
色彩設計:橋本賢
美術設定:谷内優穂、杉本智美、金平和茂
美術監督:永井一男、薄井久代
3DCG監督:今垣佳奈
撮影監督:伏原あかね
副撮影監督:佐久間悠也
編集:齋藤朱里
音楽プロデュース:(K)NoW_NAME
音響監督:はたしょう二
音響効果:出雲範子
制作:WIT STUDIO×CloverWorks
©遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会
公式サイト:https://spy-family.net/
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