『鎌倉殿の13人』小池栄子、北条政子の人生は「幸せだったと思います」

小池栄子、北条政子役を振り返る

 12月18日に最終回を迎えたNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』北条政子役の小池栄子よりコメントが寄せられた。

 NHK大河ドラマ第61作目となる本作の舞台は、平安時代後期から鎌倉時代初期。義兄でもある鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(大泉洋)にすべてを学んだ二代目執権・北条義時(小栗旬)を主人公に、武士の世を盤石にした彼の生き様、翻弄された周囲の人々を描き出す。脚本を『新選組!』『真田丸』に続き大河ドラマ3作目となる三谷幸喜が手掛けた。

 小池は政子を演じ終えて、「私たちこのチームはやりきれたんじゃないかなという、達成感みたいなものは感じています」と最高の現場だったことを明かす。義時の最期については、「幸せな最期だったのかとか、とにかく頭がぐるぐるしました」とコメントを寄せた。

小池栄子(北条政子役)コメント全文

政子を演じ終えて

あと3年でもやれるくらい楽しかったなというのが率直な感想ですけど、本当にいいチームだったし、だからこそ衝撃的な最終回のラストシーンでしたけど、それは本当にお客様がいかようにも、好きなように解釈していただいて、それで十分だなというくらい、私たちこのチームはやりきれたんじゃないかなという、達成感みたいなものは感じています。

北条義時の最期を見届けて

いろんな気持ちがいったりきたりしましたね。頼家(金子大地)のことを聞いたときの母親としての気持ちとか、義時の姉として感じる気持ちとか。息子のことだけどもう過去のことであって、義時もその後、厳しい決断をしながらここまで頑張ってきたのに、弱っている姿を見てさみしさみたいなもの、はいつくばっている姿を見たらたまらないものがあって。最後、近くに行って義時の手を握ったら手が冷たかったんですよ。それにまたショックを受けちゃって。「私が芝居しやすいように冷やしてきたのかな」と思うくらいキンキンに冷えていて。「このまま息を引き取ったんだなぁ」って。果たして自分が下した決断で彼は満足してくれたのかとか、幸せな最期だったのかとか、とにかく頭がぐるぐるしました。感情もぐるぐるしたし、きのうの夜から寝つけないくらい興奮と不安を感じていましたね。

政子の人生

幸せだったと思います。起こった悲劇はたくさんあるけど、好きな人と結ばれて、好きな人との間に子をもうけることができたというのは、その瞬間その瞬間は最高に幸せだったと思いますし、くじけずにどんなことがあっても受け止めて前を向いて進んで歩んでいく姿は、1年5カ月通して、私もいち人間としてすごく北条政子さんに教わった部分がありますね。だからこの1年5カ月というのは本当にかけがえのないものですし、私の人生において、自分の今後の生き方について同じ女性として学びがたくさんありました。くじけず生きていこうと思いました

■配信情報
『鎌倉殿の13人』
NHK+、NHK総合オンデマンドにて配信中
主演:小栗旬
脚本:三谷幸喜
制作統括:清水拓哉、尾崎裕和
演出:吉田照幸、末永創、保坂慶太、安藤大佑
プロデューサー:長谷知記、大越大士、吉岡和彦、川口俊介
写真提供=NHK

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