堀未央奈が語る、女優としての現在地 好きなことに気付けたのは「1人になったから」
――グループ卒業から1年半が経ちましたが、ご自身の中で少し落ち着いてきた頃でしょうか。
堀:そうですね。卒業してすぐにドラマをやらせていただきましたけど、初めはすごく悩んでいたんです。でも、今後の道をいくつか考える中で、アイドル時代にできなかった役やシリーズものを目標にできたらいいなと思って、女優業を選びました。そこから1年半で、想像以上にいろんな役をやらせていただけたことがありがたいですし、バラエティやYouTubeもやらせていただいて、1人になったからこそ「私ってこういうことが好きなんだな」と気付けた部分もたくさんありました。
堀:本当に25歳になってから気付けたことが多いです。10代後半から20代前半は、目の前のことに必死だし、考えにゆとりを持てなかったんです。25歳になってから、だいぶいろいろなことを考えられるようになったので、今後の人生に向けての準備じゃないですけど、やっていきたいことを固めていきたいです。
――ドラマを拝見していると、研修医はとにかく忙しい仕事だなと感じますが、堀さんはプライベートと仕事のバランスをどう考えていますか?
堀:休みの日は予定をめちゃくちゃ詰め込んで、1日に違う友達に会ったりします。お昼はこの子とランチして、お出掛けして、夜ご飯はこの子、とか。「会おうよ」ってなんとなく約束していても、結局なかなか会えなかったりするじゃないですか。だから私は会いたい友達には自分から連絡して、「この日とこの日が空いてるんだけど、どう?」とスケジュールを組みます。オフの日でも、なるべく人と関わろうとしてますね。
――オフを存分に楽しむことが、きっとお仕事を頑張れる秘訣でもありますよね。
堀:本当にそう思います。私はすごく友達に恵まれているので、周りにいる人達を大事にしたくて。それに、あまり1人でいる時間が好きじゃないので、家族といたり、友達といたりすることが多いですね。
――お話するのがお好きなんですか?
堀:いや、人と一緒にいるのが好きなんです。くだらないことを話すのは好きなんですけど、トークテーマがちゃんとあるような会話は苦手で(笑)。だから、よく女の子がカフェとかで話してる雰囲気とはちょっと違うと思います。それぞれが携帯を見ていて、「これ面白くない?」「うん面白い」と画面を見せ合って、また携帯を見るような。もちろん、悩みがあるときはお互い話すんですけど、熟年夫婦みたいな関係性の友達が多いですね。
――劇中の諏訪野は、患者に接する際にカルテを指針にしますが、堀さんが何かを決めるときに指針にするものはありますか?
堀:直感で、まずは動いてみること。たとえば、私はお芝居をやってみたいと思うようになった19歳くらいの頃から映画館に通うようになったんですけど、あえて観る作品を決めずに映画館に足を運ぶようにしています。その時期にやっている映画の中から、なんとなく直感で作品を選ぶことで、自分が今まで観ていなかったジャンルに幅が広がったりもして。今ではお芝居に繋げるためにいろんな作品を観ていますけど、映画館に行って直感で選ぶということは、定期的にしていることかなと思います。
――女優の道を歩む中、今、お芝居に対して抱いている“一番強い感情”はなんですか?
堀:“難しい”ですかね。私、めちゃくちゃ完璧主義なんですよ。だから自分を褒めてあげられたことが1回もなくて。みなさんから反響があると「頑張ってよかった」とは思うけど、演じているときや演じ終わった後に「これは良かったな。うまくできたな」と思ったことは一度もないんです。正解がないので、自分に厳しければ厳しいほど、難しい職業だなとは思います。でも、だからこそ頑張れているし、ストイックにできているんだと思っています。
■放送情報
土曜ドラマ『祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00〜放送
出演:玉森裕太、池田エライザ、矢本悠馬、濱津隆之、堀未央奈、YU、豊嶋花、原田泰造、松雪泰子、椎名桔平
原作:知念実希人『祈りのカルテ』シリーズ(角川文庫/KADOKAWA)
脚本:根本ノンジ
演出:狩山俊輔、池田千尋
チーフプロデューサー:田中宏史
プロデューサー:藤森真実、戸倉亮爾(AX-ON)
音楽:サキタハヂメ
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
©︎日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/inorinokarte/
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