『ファーストペンギン!』奈緒の“怒号”をもう一度 「真っ直ぐ歩いて行こう」の真意は?

『ファーストペンギン!』さんしを陥れた罠

 奈緒が主演を務める『ファーストペンギン!』(日本テレビ系)がクライマックスを迎えている。

 最終回前のセミファイナルとなる第9話では、和佳(奈緒)が浜全体を外国資本に売り渡してしまい、絶体絶命のピンチに陥ってしまう。その“元凶“と言えるのが、第8話より登場している波佐間(小西遼生)だ。

 官僚から漁師になったという珍しい経歴を持つ「ビジネスコーディネーター」の波佐間は、さんし船団丸に資金提供を行なった食品商社「神饌オーガニクス」を仲介。銀行にも漁協にも借金を全額返済し、なんとか倒産の危機を免れることができたのだが、そこは日本の土地を買い漁っている外国企業だった。

 元々漁師だったということもあり、すぐに漁師たちとも馴染んでいった波佐間は、汐ヶ崎の漁師たちを集め、「浜の一企業化」を提案。言葉巧みに説得していく姿に、和佳もまた根負けしてしまっていた。

 侵食されていくさんしの危機をいち早く察していたのは、永沢(鈴木伸之)。遠距離恋愛の彼女・白峰アイナ(足立梨花)のお腹の中にいる赤ちゃんと一緒に生きていく人生を選んだ永沢だったが、その子供は別の男との間にできた赤ちゃんだった。もう一度、さんしで再出発をしようと戻ってきた永沢にとっては、あの頃とは違うさんしが待っていた。怪しく思いながらも、波佐間に呑まれていく和佳。息子の祐介(渡辺大知)とそのパートナーである楽(大貫勇輔)とすっかり打ち解けた片岡(堤真一)は、お魚ボックスを始めようとする高知の浜に新たな場所を見つけようとしていた。

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