『君の花になる』高橋文哉の「ずっとずっと最高だ」が響く　あす花の“過去からの卒業式”

　その答えの1つが、自分で花丸を付けられなくても「最高だ」と言ってくれる仲間を持つことなのではないだろうか。いつだって精いっぱい頑張っているのに「△」「○」と、いつも自分を厳しく採点しがちなあす花に、弾は「ずっとずっと最高だ」と真正面から言い切る。

　そして8LOOMのメンバーからも「最強寮母」という嬉しい言葉をかけてもらい涙があふれるあす花。それは、今まであす花が8LOOMに「最高！」と言い続けてきたものが、返ってきたと言ってもいいかもしれない。

　「寮母感謝デー」と称して8LOOMが開催してくれたパーティーは、あす花にとって“過去からの卒業式”となったようだった。トラウマを無理に克服しなくてもいい。花丸にこだわって自分を追い詰めなくてもいい。今のあす花をこれだけ認めてくれる仲間がいるということ。その事実が、自分を好きになるには十分すぎる理由になるのだから。

　とはいえ、すべてが丸く収まったというわけにはいかなそうだ。8LOOMと、そして弾との関わり方について、チーフマネージャーの香坂（内田有紀）から釘を刺されたあす花。それも、長く寮母として働いてほしいと願っての忠告だった。にも関わらず、弾からついに「あんたが好きだ」と直球の告白を受けてしまう。

　ところが、通常のラブストーリーであれば当然キスをするだろうという流れで、そっとあす花の手に花丸を描いた弾。どうやら2人ならでは関係性を築いていこうという展開になりそうだ。しかし、それは2人の間では成立していても、周囲に理解されるかはまた別問題。次回の予告を見ると、これまで2人のよき理解者であった、なる（宮世琉弥）から厳しい言葉が飛ぶ。

　円陣を組み「また来年もやろうな、寮母感謝デー！」「来年も、再来年も、その先もずっとずっと！」と言い合っていた8LOOMとあす花はどうなってしまうのか。彼らには、この微笑ましい風景をずっと継続していくことができる頑張り方を見つけてほしいと願うばかりだ。

■放送情報
火曜ドラマ『君の花になる』
TBS系にて、毎週火曜22:00～22:57放送
出演：本田翼、高橋文哉、宮世琉弥、綱啓永、八村倫太郎、森愁斗、NOA、山下幸輝、志田彩良、菊田竜大（ハナコ）、川津明日香、木南晴夏、宮野真守、内田有紀、竹中直人、夏木マリ
脚本：吉田恵里香
プロデューサー：黎景怡、宮﨑真佐子
演出：坪井敏雄、加藤尚樹、宮崎陽平
製作著作：TBS
©︎TBS
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