『アバター』前作の映像体験をゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバーらが振り返る
12月16日に全国公開される『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』に出演するキャスト陣が、前作『アバター』についてのコメントを寄せた。
ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』は2009年の公開当時、キャメロン監督自身が手がけた『タイタニック』の記録を抜き、全世界歴代興行収入1位に君臨したほか、3D作品で初めてアカデミー賞撮影賞を受賞した作品として、観客だけでなくスティーヴン・スピルバーグや押井守といった数多くの著名人も称賛するほど映画界・映像界に衝撃を与えた。そして作品を知り尽くした前作の出演者でさえも映画館で見た没入感満載の映像に驚愕したと明かしており、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバー、スティーヴン・ラングが当時を振り返った。
『アバター』は、第82回アカデミー賞で作品賞、監督賞を含む9部門にノミネートされ、その中でも視覚効果賞、美術賞、撮影賞の3部門を受賞、3Dカメラを使った作品で初めて撮影賞を受賞する快挙を成し遂げた。キャメロン監督は、独自で革新的な3Dカメラを開発し、他の3D映画とは比較にならない驚異的なクオリティを実現。世界中で大旋風を巻き起こし、日本国内においても興行収入156億円を超える爆発的ヒットを記録した。リアリティを追及した映像技術には映画界の著名監督も反応するほどで、公開当時、『インディ・ジョーンズ』シリーズや『ジュラシック・パーク』シリーズを生み出してきたスピルバーグは、「『スター・ウォーズ』シリーズ以来の驚くべき映画だ」と絶賛。映画『ジャンゴ 繋がれざる者』などを手がけたクエンティン・タランティーノは、2009年のベスト映画に『アバター』を選出しており、TVアニメ『うる星やつら』など人気作品を手がけ、日本のアニメ界を牽引してきた押井は、“今の自分には作れないし完敗でした”と言及、キャメロン監督ほど映画製作に時間を費やしている人はいないと尊敬の意を見せていた。
また、監督と共に作品を作り出したキャスト陣も完成した映像を観たときに感銘を受けたそうで、ヒロインのネイティリを演じたサルダナは、「私は体外離脱をしたような体験をして、完全に魅了された。今まで見たこともないような没入感だった。そして、この作品に出演する機会を与えてくれたことがありがたいと感じたし、さらに身が引き締まった」とコメント。アバター計画を率いる植物学者グレイス博士を演じたウィーバーは、「本当に感動したのは、3Dを効果的に使って、自分もスクリーンの中にいるような感覚になったこと」と明かし、元海兵隊の大佐クオリッチを演じたラングは、「僕らはお互いを愛し合うこともあるが、傷つけ合ったりもする。キャメロンは、人間を様々な角度から語るんだ。自分が脚本を読んで想像したものを、文字通りに映像化し、それをスクリーン上で実現したことに私はとても驚いたよ。スリリングな経験だったね」と、それぞれが当時を振り返った。
数々の伝説を残し続けてきたキャメロン監督だが「あなたたちが、どの国にいても異なる文化の中で育っていようと関係ないんだ」 と明かすように、世界中の誰もが没入する作品を手がけることに時間を費やし、本作では前作よりもさらに進化を遂げた作品を作り上げるために10年以上もの年月をかけて製作をしているという。
キャメロン監督はこれまで、『アビス』や『タイタニック』で海を描き、『ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密』というドキュメンタリー映画も製作、さらにスキューバダイバーとしても知られる。海をこよなく愛するキャメロン監督だからこそ描ける“映像体験”がいよいよ幕を開ける。
■配信情報
『アバター』
ディズニープラスにて、11月22日(火)より配信
©︎2022 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
■公開情報
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
12月16日(金)全国公開
監督・製作・脚本:ジェームズ・キャメロン
製作:ジョン・ランドー
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバーほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©︎2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.