土屋太鳳、王道ヒロインから鬼気迫る演技まで 『世にも奇妙な物語』で映し出す心情の変化

土屋太鳳、王道ヒロインから鬼気迫る演技まで

 11月12日にフジテレビ系『土曜プレミアム』にて放送される『世にも奇妙な物語’22 秋の特別編』。今回もストーリーテラーのタモリと豪華俳優陣が4つの奇妙な物語に私たちを誘ってくれる。その1つがシリーズ初出演の土屋太鳳が主演を務める『元カレと三角関係』だ。

 このエピソードは、漫画家QuquによるSF短編集『死んだ彼氏の脳味噌の話』に収録の同名作を映像化したもの。土屋が演じる主人公のミカは、彼氏・アキラ(上杉柊平)のマンネリ化した態度に悩む等身大の女性だ。しかし、そんなミカの前に元彼のジュン(木村昴)を名乗る“ロボット”が現れ、物語は奇妙な三角関係へと発展していく。

 土屋といえば、2022年4月期に放送されたドラマ『やんごとなき一族』(フジテレビ系)での好演が記憶に新しい。同作では、庶民の家庭から上流社会の一族に嫁ぎ、親族内での容赦ない嫁いびりや複雑な人間関係に翻弄される主人公の佐都を演じた土屋。強烈なシーンの数々に全身全霊で挑んだ彼女は、どんな逆境にも負けず自らの力で幸せを掴み取ろうとする“令和のシンデレラ”像を打ち出した。

 泥臭くもがきながらも、決して気品は損なわれず、むしろその姿が美しさを際立てる。それこそが、女優・土屋太鳳の魅力ではないだろうか。思わず“太鳳ちゃん”と呼びたくなる親しみやすさを持つ彼女は、2015年に連続テレビ小説『まれ』(NHK総合)のヒロイン役でブレイク。そのパッと花が咲くような笑顔と瑞々しい演技はまさに“清純派”と呼ぶに相応しく、以降も『orange』『青空エール』『PとJK』など少女漫画を原作とした映画にて王道ど真ん中のヒロイン役に抜擢された。

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