柄本佑、2024年大河ドラマ『光る君へ』藤原道長役に 吉高由里子&大石静と再タッグ

『光る君へ』藤原道長役は柄本佑

 2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』の藤原道長役が柄本佑に決定した。

 NHK大河ドラマ第63作目となる本作は、『源氏物語』の作者・紫式部の半生を描く物語。

 主人公・紫式部を吉高由里子、脚本を『セカンドバージン』(NHK総合)、『恋する母たち』(TBS系)などの大石が担当する。柄本は吉高が主演、大石が脚本を手掛けた2020年の日本テレビ系ドラマ『知らなくていいコト』にも出演している。

コメント

大石静(脚本)

柄本佑さんが、どんなキャラクターも鮮やかに演じ分ける、当代一の演技派であることは、誰もが認める所です。道長役を引き受けていただき、本当にホッとしました。
先日、書道のお稽古で久しぶりに柄本さんと会いましたが、そのスラリとした体形と、さりげなく何げなくあふれ出す色気が半端なく、うっとりしました。
教科書にも載っている「この世をば~」の歌一首により、藤原道長は腐りきった貴族社会の代表のように認識されていますが、見方を変えれば、権謀術策渦巻く宮廷にあっても、争いを嫌い、話し合いによる平穏を求め続け、国風文化を育てた優れた政治家であったとも言えます。道長がいなければ、もっと早く貴族社会は崩壊し、暴力的な武士の時代になだれ込んでいたでしょう。
その道長の女の心も男の心も惹きつける魅力を、柄本さんがどんな風に表現してくれるか、楽しみでなりません。
最初の制作発表の時にも言いましたが、紫式部と藤原道長はツインソウルで、宿命のふたりです。ネタバレになってしまうので中身は内緒ですけど、稀代の政治家道長の唯一の弱点は、まひろ(紫式部)でした。彼女のこととなると、思わず軸がぶれてしまう生身の道長。 そのあたりもスリリングに切なく、吉高さんと柄本さんに演じてもらいたいと思っています。
最高のカップル、どうぞご期待下さい。

内田ゆき(制作統括)

日本文学史上稀代の女性小説家、紫式部のあふれる思いは、運命的な絆でつながる、ある男性に向かっていた。それが平安貴族のトップオブザトップ・藤原道長!というのが、このたびの私たち制作陣の思うところです。心の奥底では求めあいつつも、数奇な運命にもてあそばれるまひろ(紫式部)と道長。一人は文学史上に燦然と輝く作品を残し、一人は政治権力の階段を昇りつめることになります。
私たちの道長は、最初から野心にあふれたやり手の政治家だったわけではありません。のんびり育ったフツーの青年が、運命に導かれるかのようにのしあがり、成熟した男となっていく。その時々の年齢で、さまざまな表情を見せる道長に、確かな演技力と多彩な魅力を持つ柄本佑さんをお迎えできました。女性の心をどうしても離れない男性を演じて頂くことに、期待が膨らみます。
折々の道長との関係に、時に突き動かされ、時にじっと思いを胸に秘めながら、人生をつかみとっていくまひろ。吉高由里子さんと柄本佑さんの化学反応の連続に、どうぞご期待ください。

■放送情報
『光る君へ』
NHK総合にて、2024年1月より放送予定
出演:吉高由里子、柄本佑
作:大石静
制作統括:内田ゆき
演出:中島由貴、佐々木善春ほか

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