山田杏奈×奥平大兼、“玄人に愛される”WOWOWドラマへの想い 「届くところに届く」
しっかり時間をかけて作るWOWOW作品の魅力
――本作はWOWOWで放送・配信されます。WOWOWドラマに対する印象を教えてください。
山田:しっかり時間をかけて作る作品が多い印象があります。これまでも重厚なドラマにいくつか出させてもらいましたが、届くところに届くというか、しっかりターゲットを決めて、ひとつのものを作る印象があります。
奥平:お芝居が好きな方や役者さんが観たくなる作品が多いイメージがあります。僕も“これ観てみたいな”と思う作品は、WOWOWが多いですね。
――地上波ドラマとは、撮影方法が変わるものなのですか?
山田:あまり変わりはないですけど、撮り方としては映画に近い気はします。 今年、地上波でドラマをやらせていただきましたが、やはりスピード感がすごい。作品によるとは思いますけど、それにくらべたらじっくり撮るイメージがありますね。
――時間をかけるということは、演じるうえでもメリットがあるんですか?
奥平:“気持ちよさ”ですかね。地上波のドラマは、できなかったら自分が悪いじゃないですか。その点で言うと、納得できる演技ができるのかなと思います。
――山田さんは多くのWOWOW作品にご出演されています。思い出深い作品を教えてください。
山田:先日まで放送されていた『連続ドラマW 鵜頭川村事件』は、長野県に3時間かけて行って、撮影して帰ってきて『早朝始発の殺風景』を撮っていたので、よく覚えています。『連続ドラマW 鵜頭川村事件』は、とても重厚で興味深いテーマですし、『連続ドラマW イアリー 見えない顔』(2018年)も、重ための作品だったので、“私はWOWOWさんで、重い作品しかできないのかな”と思っていました(笑)。そんな中で、今回の作品をやらせていただくことになって、ギャップがあって楽しかったです。
――奥平さんは企画『アクターズ・ショート・フィルム2』にて、玉城ティナさんが監督を務めた『物語』にご出演されました。スタッフ側に演者がいたのは、貴重な体験だったのでは?
奥平:僕もいつかは作品を作ってみたい気持ちはありますが、自分もお芝居をやっている以上、ほかの役者さんにお芝居について指示を出すって、絶対にできないと思いましたし、それをやっていてすごいなと思いました。
――実際に演出を受けてみていかがでしたか?
奥平:僕の役が特殊で、一言もしゃべらない、ずっと寝ている役だったんですよ。もちろん、自分の中で目的をもって、出来事に対してしっかり反応はしていましたが、「こうしてほしい」と言われても、劇的に変えられる自信はなかったですね(笑)。玉城さんとは衣装合わせの時に役柄について事前に話していたので、現場では特に何も言われなかったです。役者さんに演技をつけてもらうことってあまりないことなので、いい経験になりました。
■放送情報
『WOWOWオリジナルドラマ 早朝始発の殺風景』(全6話)
WOWOWにて、毎週金曜23:30〜放送・配信
WOWOWオンデマンドで配信中
https://wod.wowow.co.jp/program/174824
出演:山田杏奈、奥平大兼、吉川愛、中田青渚、尾碕真花、伊藤あさひ、望月歩、髙橋ひかる、萩原利久、藤野涼子、茅島みずき、瀧七海
原作:青崎有吾『早朝始発の殺風景』(集英社)
脚本監修:岡田惠和
脚本:濱田真和
音楽:田渕夏海
監督:瀧悠輔、坂上卓哉
プロデューサー:植田春菜、松本桂子、塩村香里
制作協力:TBSスパークル
製作著作:WOWOW
©︎WOWOW
©青崎有吾 /集英社
公式サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/sappu-kei/
■配信情報
『アクターズ・ショート・フィルム2』
WOWOWオンデマンドで配信中
https://wod.wowow.co.jp/program/174107
■配信情報
『連続ドラマW 鵜頭川村事件』
WOWOWオンデマンドで配信中
https://wod.wowow.co.jp/program/116492