『アトムの童』“動”の山﨑賢人と“静”の松下洸平 見飽きない岸井ゆきのとのトリオ

『アトムの童』動の山﨑賢人と静の松下洸平

アトムの童

 脚本の神森万里江は、本年4月期に好評を博した『やんごとなき一族』(フジテレビ系)を手がけており、同作には松下洸平も出演しているのだが、本作の隼人は、脚本家のあて書きもあるように感じた。第3話で那由他の家を訪れた隼人は、那由他から「今度こそみんなで一緒に最高のゲームを完成させたい」と資金集めを提案され、「俺も同じ気持ちだよ」と返すのだが、那由他の話を聞く隼人の表情は心の声が聞こえてくるようで、もしこれが漫画なら、思わず吹き出しを入れたくなるような雄弁な沈黙だった。“動”の那由他と“静”の隼人のコントラストに、岸井も加わったトリオはまったく見飽きない。

アトムの童

 「100人に嫌われても101人目に好かれればいい」との言葉や、アトム玩具の作業場がガレージ同然で、偉大な発明や巨大テック企業がガレージ発祥であることの暗示など、ネット時代ならではの気付きが散りばめられた『アトムの童』。第3話ラストでは、新たなアクシデントが到来し、那由他たちはますます追い込まれそうだ。残りわずかな時間で会社のピンチを救い、ゲームの完成にこぎつけられるだろうか?

■放送情報
日曜劇場『アトムの童』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:山﨑賢人、松下洸平、岸井ゆきの、岡部大(ハナコ)、馬場徹、栁俊太郎、六角慎司、玄理、飯沼愛、戸田菜穂、皆川猿時、塚地武雅(ドランクドラゴン)、でんでん、風間杜夫、オダギリジョー
ナレーション:神田伯山
脚本:神森万里江
演出:岡本伸吾、山室大輔、大内舞子、多胡由章
プロデュース:中井芳彦、益田千愛
音楽:大間々昂
製作著作:TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/atomnoko_tbs/

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる