『親愛なる僕へ殺意をこめて』やはり門脇麦には“裏”がある どちらの山田涼介の味方なのか
新たな疑惑が浮かび上がった『親愛なる僕へ殺意をこめて』(フジテレビ系)の第4話。サイ(尾上松也)が死んでしまったことで畑葉子(浅川梨奈)殺人事件の真相は闇に葬られる。浦島エイジ(山田涼介)は自身が気付かぬままにB一(山田涼介)と入れ替わってしまい、事態はさらに複雑になっていた。絡み合う愛、崩れかかる信頼、どこに真実があるかわからないまま、物語は転がり続ける。
病院にいるはずのエイジは気付いたら自宅のベッドに横たわっていた。エイジは知らないうちにB一と入れ替わり、また3日間もの記憶をなくしていたのだ。ナミ(川栄李奈)といつものファミレスで落ち合い、サイが死んだこととスカルが潰れたことを知る。そこでエイジは、葉子を殺したのはB一かもしれないと初めてナミに打ち明けるのだった。話を聞いたナミは激しくショックを受け、店を出ていってしまった。一方、京花(門脇麦)はエイジの入院中に病室で入れ替わったB一に遭遇したものの、なにも聞きだせなかったとエイジに報告。だがエイジがB一の足取りをたどると、京花にも不審な点がいくつか浮かび上がる。さらにエイジは、京花の母に会ったことで、京花が養子であり壮絶な過去を持ちながら語りたがらないことを知る……。
エイジの可愛らしい笑顔や、まっすぐな人柄に視聴者がすっかり慣れた頃に、B一は姿を現した。その鋭い眼差し、憎しみを携えた瞳はおよそエイジとはかけ離れた存在だった。エイジが大切に想う京花をにらみつけ「俺に干渉するな」と言ったというが、その些細なシーンでさえB一がいかにエイジとは違う人格であるのかを感じさせる。山田が表現するエイジとB一のギャップはあまりに凄まじく、一瞬の登場にすっかり目を奪われた。私たちがエイジの魅力を知れば知るほど、B一に異質さを感じ、恐怖心は強くなっていくのだろう。エイジの知らないところで、エイジのふりをするスキルを身につけ、メンタルクリニックで人格を統合するための治療を受けるB一が何を企んでいるのかが気になるところ。もしB一が人格の統合に成功してしまったら、私たちがこれまで応援してきたエイジの人格は消えてしまうのだろうか。エイジのまっすぐさや人を思う優しさを受け入れている今、エイジには消えてほしくないと願ってしまう。
第4話では新たな事件の序章となるような出来事が相次ぐ。白菱(佐野史郎)が消え、その自宅からは葉子をサイから連れ去ったという「黒のミニバン」が。エイジに寄り添い、B一のことを詮索する仲間であった京花がこっそりB一と同じメンタルクリニックに通っていたこと、実は養子であり誰も知らない過去があること、そして葉子殺しの犯人を知っているかも知れないということ。驚きの事実がどんどん明らかになるが、依然として謎は解明されないままだ。中でも気になるのは京花が本当にエイジの味方なのかという点。京花は辛い過去を思い出したくないから語らず、その過去のためにメンタルクリニックに通っているのだろうか。B一との間に何か策略があったのかと疑ってしまいたくなる。ここにきて京花役は、門脇麦の持つミステリアスな魅力が最大限に光るキャラクターとなった。
次週は京花が自分の過去、そして葉子のことを打ち明けると話しているだけに、見逃せない展開になることは間違いないだろう。
■放送情報
『親愛なる僕へ殺意をこめて』
フジテレビ系にて、毎週水曜22:00~22:54放送
出演:山田涼介、川栄李奈、門脇麦、尾上松也、早乙女太一、髙嶋政宏、桜井ユキ、佐野史郎、遠藤憲一ほか
原作:『親愛なる僕へ殺意をこめて』原作:井龍一、漫画:伊藤翔太(講談社ヤングマガジン刊)
脚本:岡田道尚
総合演出:松山博昭
プロデュース:草ヶ谷大輔
音楽:☆Taku Takahashi(m-flo)
主題歌:Hey! Say! JUMP「ウラオモテ」
制作著作:フジテレビジョン
©フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/shinainarubokue/
公式Twitter:@shinboku_cx
公式Instagram:@shinboku_cx