『舞いあがれ!』山口智充&くわばたりえの夫婦漫才は絶品 東大阪の人情が滲む

『舞いあがれ!』が伝える東大阪の人情

 『舞いあがれ!』(NHK総合)第14話は、東大阪という街の人情味が垣間見える放送回となった。苦境を脱しようと奮闘する浩太(高橋克典)は、特殊ねじに必要な金型の製作を曽根(蟷螂襲)に頼むが、納期の短さに「無茶言うな!」と叱られてしまう。

 模型飛行機の制作に取り組む舞(浅田芭路)は、久留美(大野さき)を誘って“秘密基地”の古書店「デラシネ」へ。久留美は料理のレシピをメモし、貴司(齋藤絢永)は読書。店が小学生のたまり場になることを店主の八木(又吉直樹)は咎めるでもなく、普段と変わらず過ごしている。飛行機づくりが浩太を励ますためと聞いた久留美は、一緒に飛行機を作ることに。求職中の父・佳晴(松尾諭)を元気づけたいと思ってのことだった。

 ものづくりの街で進む小学生の模型飛行機プロジェクト。並行して大人たちも試行錯誤を繰り返していた。カットバックの手法で、飛行機づくりと町工場の光景を織り交ぜることで、ものづくりに賭けるそれぞれの熱意が伝わってきた。舞は顔なじみの章(葵揚)に頼み込んで、飛行機の翼を改良。浩太と笠巻(古舘寛治)は完成まであと一歩のところで機械が不調に陥り、頭を抱える。

 場面はお好み焼き屋「うめづ」に切り替わり、浩太が引き戸を開けて入ってくる。機械職人の古田(湯浅崇)に駆け寄ると、「助けてくれ。機械いかれてもうたんや」と懇願。迷惑がる古田に、明日の朝に間に合わせたいと頼み込むが、「こっちも明日納期なんや」と断られる。間を置いて入ってきたのは舞と貴司。舞はお使いでお好み焼きを買いに来ていた。

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