『ゴールデンスプーン』ユク・ソンジェ×イ・ジョンウォンの好演が光る 2人が選ぶ未来は?

ソンジェが御曹司と貧困を行き来

 ディズニープラスで配信中の『ゴールデンスプーン』は、貧乏な家の息子と財閥家の御曹司が“金のスプーン”で食事をすると入れ替わるという人生ファンタジーアドベンチャー作品。初回からネットでも「財閥と貧乏の入れ替わり面白い」「時間忘れるほどのめり込んでる」と評判だ。

 貧乏ながら頭の良さで、富裕層の家の子どもの通うソウル第1高校に通っているイ・スンチョン(ユク・ソンジェ/BTOB)。不思議な老婆から“金持ちの家の息子と入れ替わることができる金のスプーン”を買い、財閥トシングループの御曹司ファン・テヨン(イ・ジョンウォン)と入れ替わりを果たし、夢見ていた“金持ちの暮らし”をすることに。第1話から第4話までは、夢見ていた暮らしと実際の暮らしの違いに愕然とするスンチョンと、求めていた家族の温かさを手にしたテヨンと貧富の対比が見ていて苦しくなるぐらいの差を強調して描かれた。

 第5話では、スンチョンは仲の良い自分の家族と違って金のことしか頭にない冷たいファン家の家族関係に本当の家族が恋しくなっていた。そんな中、本当の父であるイ・チョル(チェ・デチョル)がトシングループによる都市開発先で事故に遭う。入院先の病院に駆け付けたスンチョンは、金のスプーンを使って家族を捨てたために罰が当たったのだと思い、元に戻るために老婆を探す。念願の暮らしを手に入れたかに見えたスンチョンだが、お金はあっても愛のないテヨンとして暮らす中での事故。大事なものはお金ではなく、愛する家族であると気づくシーンのソンジェの迫真の演技に惹きつけられる。

 一方のテヨンはスンチョンとして貧乏ながら優しく愛情に溢れた家族に囲まれ、家族の温かさを味わい幸せに暮らしていた。穴の開いた靴下を履く母チン・ソネ(ハン・チェア)に新しい靴下を買おうとしたところで、スンチョンが金のスプーンを使ったことにより入れ替わりが行われ、ファン家に戻ることになるテヨン。しかし、優しい母親の記憶や、パニック障害の自分を落ち着かせてくれたスンチョンの父チョルの言葉をおぼろげながら憶えていた。スンチョンになった時はイキイキとし、テヨンの時は冷たい家族と過去の事件に怯える様子をイ・ジョンウォンが見事に演じ分けている。

 スンチョンもテヨンも共に同級生であるUBSテレビの会長の娘であるナ・ジュヒ(チョン・チェヨン/DIA)に恋をしているが、ジュヒは親の決めた婚約者であるテヨンではなく、スンチョンに恋をしている。入れ替わりがおき、スンチョンとテヨンの言動に不信感を抱きつつも、貧困ながら自立し、生計を支えるスンチョンを一途に思っている。

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