『カノ嘘』出演のRed Velvet ジョイら、K-POPアイドル出身女優のドラマでの活躍

K-POPアイドル出身女優のドラマでの活躍

 秋クールのドラマが続々と放送開始となる、この季節。韓国ドラマも今期は注目の作品ばかりだが、その中でも感じられるのは「K-POPアイドル出身」の俳優がメイン出演している作品が多いということ。夏クール放送の『ビッグマウス』では、少女時代のユナがメインキャラクターを務めた。また、『女神降臨』などで知られるチャ・ウヌや、『スタートアップ:夢の扉』『アンナ』など、今や大女優のペ・スジもアイドル出身だ。

 俳優としての活動は、スタイルや見栄えの良さはもちろん、アイドル活動を通して培った忍耐力や体力も大切な要素と言えるだろう。そのような魅力が詰まった、今期注目のアイドル出身女優たちが出演する必見の作品を紹介したい。

Red Velvet ジョイ『カノジョは嘘を愛しすぎてる』

『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(tvN公式サイトから)

  少女時代も所属するSMエンターテインメントからの新人女性グループRed Velvetとして、2014年にデビューしたジョイ。女優の時は、本名のパク・スヨンとして活動しており、先日最終回を迎えたドラマ『田舎街ダイアリーズ』で警官役で主演を務めている。元気いっぱいの笑顔が印象的なジョイだが、パフォーマンス中は甘くセクシーな声でファンを魅了する二つの面を持っている。グループとしてはTWICEやBLACK PINKに並ぶ人気ぶりで、2021年にはソロデビューも果たした。

 Red Velvetの中でも、特に演技に力を入れているジョイは、2017年に日本の漫画原作の『カノジョは嘘を愛しすぎてる』で、ドラマ初出演・初主演を飾った。ジョイ演じるソリムが、音楽プロデューサーのカン・ハンギョル(イ・ヒョヌ)と出会うが、ハンギョルがソリムに対して咄嗟に嘘をついたまま、二人の関係は徐々に発展してしまう。このドラマのベースとなっているのは、言うまでもなく「音楽」であり、アイドルであるジョイのビタミンボイスと歌唱力が存分に発揮されているところがポイント。

 その他にも、『偉大な誘惑者』や『一人だけ』に出演。今や成功した演技ドル(完璧な演技を見せるアイドルのこと)の仲間入りを果たした。そして現在は、アイドルとして8周年を迎え、歌手や女優だけでなくブランドのモデル活動も積極的に行っている。そんな引っ張りだこのジョイの魅力を活かした、今後の女優活動も期待したい。

fromis_9出身チャン・ギュリ『サイコだけど大丈夫』

サイコだけど大丈夫 | 公式予告編 | Netflix

 ギュリは、2017年に放送されたオーディション番組「アイドル学校」にて、最終順位9位を勝ち取り、fromis_9としてデビュー。アイドル事務所の練習生ではない、一般人の中から9人が視聴者投票によって選ばれるというサバイバル番組だっただけに話題を集めた。fromis_9としてのデビュー後、IZ*ONEを輩出した『PRODUCE 48』にも出演。持ち前の歌唱力と落ち着きのある魅力で、さらに知名度を上げていった。

 そんなギュリは2022年7月いっぱいで、fromis_9を卒業し、女優の道を進むことになった。10月から放送の『チアアップ』という大学の応援団にフォーカスした青春作品に出演する。もともと大学で演技を学んでいたことでも有名なギュリは、2019年にはWebドラマ『必須恋愛教養』で初めてファンに演技をしている姿を見せた。

 そして、2020年『サイコだけど大丈夫』で、精神病院の看護師ソン・ビョルとしての役を全うしたのも記憶に新しい。ガンテ(キム・スヒョン)が勤め、ヒロインのムニョン(ソ・イェジ)とのやりとりの舞台としてもよく登場するOK精神病院。そこで行われる看護師を務めるビョルと、看護師長やガンテに想いを寄せるジュリ(パク・ギュヨン)との何気ない会話が自然体で、流れにちょっぴりスパイスを与えてくれる。あまり多く出てくるわけではないのだが、脇役として大きな爪痕を残した。

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