『鎌倉殿の13人』トークSPから感じた制作チームの絆 大泉洋の“代役”も明かされる
最後に、佐久間と三谷の対談の中で最終章の見どころが語られた。三谷は、さまざまな人の死に関わってきた義時なりの最期をきちんと書くべきだと考え、これまでの大河ドラマにはない主人公のラストシーンを描いたという。最終回を読んだ小栗は「よくぞこういう終わりを書いてくれたな〜と思って」「全然自分が思ってたイメージとは違うラストシーンだったんで、すごく幸せでしたし」と三谷が書いた渾身の最終回を演じられる喜びを感じさせつつも、「ここまで視聴者が喜んでくれる作品を作ってきたのにラストシーンで台なしにするわけにはいかない」と演者としての使命を感じさせる。
クランクアップ後、台本を受け取っていない彌十郎と佐藤(二朗)が、最終回を知る小栗、小池、坂口のコメントを聞いてソワソワしていたが、視聴者も同じ気持ちだったはずだ。番組の最後に小栗は「僕たちも気合を入れて、まだまだ役を生きていこうと思いますので、最後まで見届けていただけたらと思います」という言葉を残した。
次週放送の第39回「穏やかな一日」では、二代目執権となった義時が御家人たちが謀反を起こさぬよう政の仕組みを改める。成長した頼家(金子大地)の次男・公暁(寛一郎)も登場するようだ。表題通り“穏やか”な物語になるのだろうか。次週の放送が待ち遠しい。
■放送情報
『鎌倉殿の13人』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
BSプレミアム、BS4Kにて、毎週日曜18:00~放送
主演:小栗旬
脚本:三谷幸喜
制作統括:清水拓哉、尾崎裕和
演出:吉田照幸、末永創、保坂慶太、安藤大佑
プロデューサー:長谷知記、大越大士、吉岡和彦、川口俊介
写真提供=NHK