山本耕史が2022年も絶好調! 『鎌倉殿の13人』三浦義村は間違いない代表作に

山本耕史が2022年も絶好調!

 NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の主人公・北条義時(小栗旬)が過酷な運命に翻弄されるほど、その盟友であり、誰よりも的確なアドバイスができる山本耕史演じる三浦義村の存在感を増している。「盟友」という言葉の意味をしみじみと噛みしめたくなるほど、2人にしか築けない信頼関係がそこには確かに存在する。

 第37回「オンベレブンビンバ」では、野心家の妻・りく(宮沢りえ)の思いを汲み、北条時政(坂東彌十郎)が娘婿の平賀朝雅(山中崇)を次の鎌倉殿にするべく、覚悟を決めた。それは、娘の政子(小池栄子)や息子である義時への強い対抗意識の表れであり、源実朝(柿澤勇人)を勝手に出家させる無謀な計略は謀反に値する。

 計画を実行するにあたり、三浦義村が北条の屋敷に呼ばれた。時政とりくの話を冷静に聞き、「なるほど」「悪くない話です」などと、時政の誘いに乗るふりをする義村。

 そして、その企てをすべて義時に密告し、「よくまた裏切ってくれたな、平六(義村)」と礼を言われる。この瞬間の、山本耕史の含みのある表情が義時のためを思っての行動なのか、自分の損得を考えた上での行動なのか、そのどちらでもあるのか……。

 どのようにも受け取れるような、曖昧で複雑な表現が物語に深みと奥行きを出していく。義時にとって平六は最高の相談相手でもあるが、何でも見透かされるような感覚というのは、その分緊張感も伴うはず。その2人の独特の関係性と微妙な距離感の危うさが気になり、視聴者としては目が離せないのだ。

 そして、何より三浦義村を演じて絶好調の山本耕史。数々の映像作品、舞台に出演しているが、7月期のフジテレビ月9ドラマ『競争の番人』に悪役・天沢雲海役で出演したが、月9枠への出演は、『ひとつ屋根の下2』(1997年/フジテレビ系)以来、実に25年ぶりだったそうだ。

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