りかりこは自分のクローンがいたらどうする? SFスリラー『デュアル』を語り尽くす
10月7日から公開される映画『デュアル』は、病魔に侵され余命わずかと知った主人公が、残された遺族のために自らのクローンを作りだしたことを発端に起こる、人間対クローンの死闘を描いたSFスリラー。主人公・サラを演じるのは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のネビュラ役などで知られるカレン・ギラン。
今回リアルサウンド映画部では、双子モデル・クリエイターとして活躍する「りかりこ」にインタビューを行った。本作のように自分のクローンがもしいたらどうするかなど、本作の感想を語り合ってもらった。(Nana Numoto)
「最初は本当に双子なのかと思っていました(笑)」
――まずは映画『デュアル』の率直な感想をお願いします。
りか:SFスリラーというジャンルはあまり観たことがなかったのですが、今回2人で一緒に観させていただきました。驚くようなシーンがたくさんあって、最後まで夢中で観てしまいました。
りこ:私もSFスリラー映画はほぼ初めてです。最初のインパクトあるシーンからずっとドキドキ感が続いて、最後までハラハラしていました!
――衝撃的なシーンも多かったですよね。
りか:最所から迫力がすごくて、2人で目を覆いながら観ていました(笑)。でも、それも含めて楽しかったです。
りこ:冒頭の決闘のシーンでは、こんな迫力のあるシーンがずっと続くのかなってドキドキしちゃいました。でも進んでいくと、ダンスをする場面やポップな部分もあって、いつの間にか映画の世界に引き込まれていました。
――サラ役のカレン・ギランはいかがでしたか?
りこ:りかは最初、「この役者さんって双子なのかな」と言っていたんですよ(笑)。
りか:最初は本当に双子なのかと思っていました(笑)。1人2役だと知って、驚きました。
りこ:初めは自分のお腹を見て、ぷよぷよなところを気にしていたけれど、徐々に身体を鍛えて、気持ち的にも成長していく姿に、ただただすごいなと思いましたね。
――作品の中で強く印象に残っているシーンがあれば教えてください。
りか:サラが劇中で、DVDを渡してもらって観ていたシーンは、一番印象に残っているかもしれません。いつもなら私たちが観ないような衝撃的な作品を観ているんですよ。あとは、一番初めの決闘シーンも印象的でした。後半では、その意味がわかってくるんですよね。
りこ:私は、唾液を出して1時間後にはクローンが作られるというシーンを観て、こんな簡単にできちゃうんだって思いました(笑)。クローンは連れてこられてすぐに、言葉も喋っていましたし。
――確かにそうですよね。どこか現実離れしたような話さえも、面白さになっていると思います。
りこ:でもどこかで、現実にもありうる感じもして……。この先の未来には、そういうことも起こるのかなと思いました。
――では、サラの気持ちに寄り添える部分はありましたか?
りか:鍵を閉められてしまって、サラが家の中に入れてもらえなかったシーンで、サラとダブルが比べられていましたが、私たちも双子だから気持ちがわかる部分がありました。「なんで比べちゃうの」って思いながら観ていました。
りこ:私たちも比べられることはすごく嫌なので。
りか:顔は似ていても中身は違いますから、そこで比べられることが悲しく感じてしまうんです。
りこ:比べられる部分が数字に表れてしまうと、なおさら気になります。例えばSNSのフォロワーの差は、周りが気にしていなくても、自分たちにとって一番気になる部分かもしれません。
りか:あと、顔は似ているはずなのに「りこの方が、かわいい」と言われたとき。「こんなにそっくりなのに!?」と思うときがあります。
――一方で、クローンのサラ(ダブル)に寄り添える部分はありましたか?
りか:最初はサラが病気だからという理由でダブルが作られましたが、両方生きることはできなくて決闘になってしまう。でもダブルは自分の意思で生まれたわけじゃないし、その上で自分の気持ちも芽生えてしまって……。そういう理不尽さが、かわいそうだと感じました。
――確かに、自分が望んで誕生したわけではないですからね。お2人はもし、自分にクローンがいたら会ってみたいですか?
りか:ええ~、会ってみたい気持ちもありますね。でも、りこみたいな人ができちゃう(笑)!
りこ:きっと、りかみたいな人ができる(笑)! なんとなく想像はつきます。
りか:毎日りこと喧嘩をするので、りこのダブルがいたら喧嘩を止めてほしいな。そういう役割をしてほしいですね。
りこ:私も、やっぱり喧嘩が多いから、その相談を聞いてほしい。りかにはわかってもらえない気持ちを、りかのダブルのほうに相談します。