“顔爆撃機”チョン・ヘイン、“ケミの神”イ・ミンホ 韓国の俳優の不思議な肩書き

韓国俳優の不思議な肩書き

 韓国の俳優にはキャッチフレーズのような、さまざまな肩書きが聞かれることが多い。例えば、俳優のソン・ガンがNetflix作品に多く出演したことから「Netflixの息子」と呼ばれるように。『恋するアプリ Love Alarm』シリーズ(2019年、2021年)から、海外でも注目された『Sweet Homeー俺と世界の絶望ー』(2020年)、最新作の『気象庁の人々:社内恋愛は予測不可能?!』(2022年)まで、世界に配信されるNetflixによって認知度を上げ、人気が急上昇したのは間違いないだろう。

 これまでを遡ってみると、第1次韓流ブームが起きた2004年頃には“韓流四天王(ぺ・ヨンジュン、チャン・ドンゴン、イ・ビョンホン、ウォンビン)”とうたわれる俳優が誕生。ぺ・ヨンジュンは「微笑みの貴公子」と呼ばれ、優しさに包み込まれる笑みが韓流ブームの火付け役となったと言っても過言ではない。また、韓国を代表する俳優となったイ・ビョンホンは、幅広い役をこなす演技力から「千の顔を持つ顔」と言われている。

『私たちのブルース』(tvN公式サイトより)

 韓国特有なのは「国民の〇〇」という呼び名だ。国民の初恋、国民の妹、国民の父、国民の母などがあり、その名の通り、多くの人から愛される人気俳優がそろっている。

 「国民の彼氏」であるパク・ボゴムは、好感度抜群なさわやかさを持ち合わせた上に、笑顔になった瞬間にキラキラと星が飛んでくるかのような“笑顔が素敵な青年”の代名詞だ。『恋のスケッチ~応答せよ1988~』(2015~2016年)では不器用だけど不意に積極的になる彼氏にドキッとさせられ、『ボーイフレンド』(2018年~2019年)は、一途で純粋な姿に愛おしさがあふれる彼氏役だった。

『ビッグマウス』(MBC公式サイトより)

  また「国民の年下彼氏」には、除隊後の復帰作『ビッグマウス』が話題となったイ・ジョンソク。『君の声が聞こえる』(2016年)や『ロマンスは別冊付録』(2019年)などでは、柔らかな眼差しで見つめるとすっと懐に入り、一線を引いても最終的には降参してしまう子犬のような年下彼氏をっぷりを発揮。同じく、チョン・ヘインは『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』(2018年)でソン・イェジンが演じる年上彼女の年下彼氏として魅力を爆発。安定したビジュアルは「顔爆撃機」とも言われている。

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