「2022 APAN STAR AWARDS」大賞にソン・ジュンギ “兄弟”イ・ジュノへの祝福も

大賞受賞のソン・ジュンギ、イ・ジュノを祝福

 昨年は『愛の不時着』のヒョンビンが大賞を獲得した「APAN STAR AWARDS」が9月29日、約1年半ぶりに韓国にて開催された。

 アジア太平洋スターアワードは、10年前の2012年から開催されており、韓国のテレビドラマにて素晴らしい演技を見せた人物や作品を表彰する一大イベントだ。今回の「2022 APAN STAR AWARDS」の対象は、2021年3月から2022年7月までに放送・配信されたドラマ作品。最優秀演技賞や人気賞などは男女1名ずつ選ばれ、大賞は最も優れているとされる俳優または女優一人に授与される。そして近年、配信サービスを通して世界にも発信し大きな影響を与えている韓国ドラマも多いため、OTTとしてNetflix、ディズニープラス、Seezn、WATCHA、wavve、Tvingなどからの配信作品に特化した賞も作られた。

 主なノミネート俳優として、チョン・ヘイン(『D.P. -脱走兵追跡官-』)、ソン・ジュンギ(『ヴィンチェンツォ』)、イ・ジュノ(『赤い袖先』)、キム・テリ(『二十五、二十一』)、パク・ウンビン(『恋慕』『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』)が挙げられる。そして作品賞のノミネートは、『イカゲーム』、『赤い袖先』、『私の解放日誌』、『私たちのブルース』 、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』。韓国ドラマファンであれば知らない人はいない作品ばかりの大接戦となった。

イ・ジュノとチョン・ヘインに大きな歓声

イ・ジュノ(写真提供=Mydaily/アフロ)

 なかでも一番歓声が大きく、ライブ配信のコメント欄でも一番コメントが多かったのがイ・ジュノである。2PMとしてアイドル活動をしていた傍ら、俳優としても国内外問わずファンが多く、彼が登壇するとイ・ジュノコールが始まるほどの人気ぶり。既に、『赤い袖先』は2021年MBC演技大賞で8冠、第58回百想芸術大賞で2冠を受賞しており評価も高いことが分かる。そして今回、ミニシリーズ男性最優秀演技賞を受賞。「ファンの方々が応援してくれたので、今日の緊張も取り除かれた」とファンに感謝を伝えつつ、「これから新しい作品でも新鮮な姿をお見せできるような俳優になる」と今後の意気込みも語った。

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(ENA公式サイトより)

 そしてもう一人、世界中からコメントで応援が集まっていたのがパク・ウンビンだ。『恋幕』で男性に扮する役を演じ、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で自閉スペクトラム症の弁護士を演じたその振り幅に虜になったファンも多い。そんな彼女は、人気賞を受賞。会場には来ることができなかったがビデオメッセージにて、「ファンの皆さんのおかげでこの賞を受賞する事ができた。とても嬉しく思うし、皆さんの応援に報いることができるよう、次はどんな姿を見せることができるかよく考えて準備しようと思う」とコメントした。Netflixのグローバルランキングでも、継続的に1位を記録。最終回の配信から約1カ月経ったが、日本のランキングにも未だ入り続けている。

チョン・ヘイン(写真提供=Mydaily/アフロ)

 今年からスタートしたOTT部門の最優秀演技賞を受賞したのは、『D.P. -脱走兵追跡官-』のチョン・ヘイン。「私は、作品が良かったという話を聞くととても嬉しい」「この賞は、撮影終盤を迎えたシーズン2、スタッフの皆さんと分けたいと思う」と作品に対する愛を述べた。

俳優同士の熱い友情をみせたソン・ジュンギのスピーチ

Netflixオリジナルシリーズ『ヴィンチェンツォ』Netflixにて独占配信中

 そして大賞を受賞したのは、『ヴィンチェンツォ』のソン・ジュンギ。「あまり緊張しないと思っていたけれど、席に座っている間とても緊張していた」とコメント。さらに、兄弟のように過ごしてきたイ・ジュノについて「俳優を始めて、新人の時から一緒に頑張ってきた兄弟イ・ジュノと一緒に大きな賞を受賞することができて、個人的にとても嬉しい」と言及した。授賞式の際にも、イ・ジュノが呼ばれるとソン・ジュンギがハグをして祝福するなど、絆の深さを見せた。さらに「自信がないときや現場が嫌なときもあったけれど、そんな時に出会ったのが『ヴィンチェンツォ』だった」と、作品に入った当時の気持ちを赤裸々に告白したのが印象的だった。

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