新垣結衣、川口春奈、永野芽郁ら逸材だらけ? 『ニコラ』モデル出身女優に注目
最近気になる女優が実は同じ雑誌の出身、ということは珍しくない。モデルとしてキャリアをスタートし、その後女優として転向するパターンが多いからだ。例えば『NICE FLIGHT!』(テレビ朝日系)で渋谷真夢(中村アン)の中高生時代を演じた凛美は、女性誌『nicola(ニコラ)』の専属モデル。4月期の日曜劇場『マイファミリー』(TBS系)でも、彼女は松本幸四郎演じる阿久津の娘役を演じていた。なお、7月に公開された映画『ゴーストブック おばけずかん』にも、城桧吏演じる主人公・一樹の姉の若葉として出演している。まさに、今最も注目されている若手女優の一人だ。
実は『ゴーストブック おばけずかん』に出演していた新垣結衣も、他ならぬ『ニコラ』出身の女優。2005年に本誌を卒業するまでに表紙に最多登場し、卒業前から徐々にグラビアや女優業に進んでいった。現在放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合)では八重役を演じた。2021年に『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)で共演した星野源との結婚でも話題になり、とにかくデビューから今日まで国民に愛され続けている実力派女優の印象が強い。
『ニコラ』出身の女優を挙げ出すと、実はキリがないほど。2022年上半期の朝ドラ『ちむどんどん』(NHK総合)に出演中の川口春奈も例に漏れない。彼女は2007年に本誌デビュー。その後、2009年の『東京DOGS』(フジテレビ系)にて、主演・小栗旬の妹役として女優業を開始させた。当時14歳だった川口は、可愛らしくも少し大人っぽいハツラツとした17歳の高校生役を熱演。その後も順調に映画『桜蘭高校ホスト部』(2012年)で映画初主演を飾り、つい最近では2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK総合)で降板した沢尻エリカの代役を見事に務めあげ、2021年には主演ドラマ『着飾る恋には理由があって』(TBS系)での評判も上々だった。
現在も女性誌『GINGER』でモデルとして活躍する川口だからこその服の着こなしや主人公設定が見どころでもあり、Instagramを駆使する現代的なヒロイン像を体現した。何より、自身もYouTubeチャンネルを開設し、フランクな雰囲気でメイクのハウツーから撮影の裏話まで語る川口だからこそのハマり役であったとも言える。同年の紅白の司会にも抜擢され、エランドール賞新人賞を受賞したことも記憶に新しい。
朝ドラ出演といえば、2021年の『おかえりモネ』(NHK総合)で主演を務めた清原果耶も、同じく『ニコラ』出身女優である。彼女はデビュー当時から朝ドラに縁のある女優であり、2015年の朝ドラ『あさが来た』(NHK総合)でのレギュラー出演からキャリアをスタートさせた。その後、民放ドラマに進出し、映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』で小松菜奈が演じたヒロインの中学生時代を演じたことで映画デビュー。2017年に出演した『3月のライオン』ではオーディションで川本ひなた役を勝ち取り、泣きの演技が迫真的だと話題をさらった。実はその後に出演した映画『ユリゴコロ』やNetflixオリジナルドラマ『宇宙を駆けるよだか』など、さまざまな作品で透明感があるものの、少し暗い部分を持つ役柄を演じるのが上手い印象がある。『おかえりモネ』でも、震災によるトラウマを一人で抱え、普段は明るいが計り知れない痛みを隠しているような、繊細なキャラクター表現を魅せてくれた。民放連ドラ初主演作『ファイトソング』(TBS系)でも、怪我を理由に夢を諦め、腐れ切ったヒロインを好演。10月スタートの新ドラマ『霊媒探偵・城塚翡翠』(日本テレビ系)では、霊が視えるヒロインという少しダークなキャラの雰囲気とミステリー要素がまさにピッタリな印象で、プロデューサーの古林茉莉も「清原にしか演じられない」と日本テレビの10月期改編説明会にて語った。共演の瀬戸康史とは『透明のゆりかご』(NHK総合)以来のタッグとなり、4年ぶりの2人のケミストリーに期待したい。