田中裕子の前に失踪した夫を探す尾野真千子が現れる 『千夜、一夜』90秒予告公開

『千夜、一夜』90秒予告公開

 10月7日に公開される田中裕子主演映画『千夜、一夜』の90秒予告が公開された。

 本作は、『家路』の久保田直監督最新作。北の離島の美しい港町を舞台に、理由もわからぬまま突然姿を消した最愛の夫を30年にわたり待ち続ける主人公の姿を描く。ドキュメンタリー出身の久保田監督が「失踪者リスト」から着想を得て、青木研次によるオリジナル脚本をもとに、8年の歳月をかけて完成させた。

映画『千夜、一夜』90秒予告

 公開された90秒予告は、突然失踪した夫の帰りを30年にわたり待ち続ける主人公・若松登美子(田中裕子)が、カセットテープに録音された若かりし日の自分と夫の初々しい会話を何度も巻き戻し、聴き入る姿からはじまる。漁師の春男(ダンカン)は、そんな登美子に思いを寄せ続けるも、「人助けのために一緒になろうとか考えてるの?」と冷たく突き放されてしまう。

 そんな登美子のもとに訪れた、2年前に失踪した夫を探す奈美(尾野真千子)。登美子の協力を得て、夫が「いなくなった理由」を探すも、「若松さんのように強くはなれない」と新しい人生に舵をきろうとしていた。30年の年月が経ち、日に日に薄れてゆく夫の記憶。登美子は「腹が立ってるんですよ、自分に。あの人のこと、もう意識しないと思い出せない……!」と吐露する。

 ある日、夜道を運転していた登美子の前に突然不審な男が飛び出してくる。さらに浜辺には不審船が漂着し……。男は失踪した夫の手がかりを握っているのだろうか。そして、町中で偶然、失踪した奈美の夫・洋司(安藤政信)を見かけたことをきっかけに、待つ女の日常は大きく波打っていく。「若松さんは夢の中にいるのよ」と激昂する奈美、「まだ待ってるのか、あいつのことを」と必死に語りかける春男。しかし、周囲から何を言われようと、それでも頑なに待ち続ける富美子。そして「そこまで誰かを愛せますか?」というナレーションの言葉が添えられる。

■公開情報
『千夜、一夜』
10月7日(金)テアトル新宿、シネスイッチ銀座ほか全国公開
出演:田中裕子、尾野真千子、安藤政信、ダンカン、白石加代子、長内美那子、田島令子、山中崇、阿部進之介、田中要次、平泉成、小倉久寛
監督:久保田直
脚本:青木研次
製作:映画『千夜、一夜』製作委員会
配給:ビターズ・エンド
2022年/日本/カラー/ビスタ/DCP/5.1ch/126分
©︎2022映画『千夜、一夜』製作委員会

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