さかなクンはどんな子どもだった? 『さかなのこ』のんに溢れる“おさかな愛”
リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は週1でお寿司を食べに行く大和田が『さかなのこ』をプッシュします。
『さかなのこ』
おそらく日本中、誰もが知っているさかなクン。頭にハコフグのぬいぐるみ帽子を被り、おさかなに詳しく、サックスプレイヤーの一面も持ち(東京スカパラダイスオーケストラとセッションの経験も)、「ギョギョギョ!」という個性的なキャラクターで親しまれているおさかな博士だ。本作は、そんなさかなクンの半生を基に、フィクションも混ぜ込まれた物語が描かれる。
主人公は、のんが演じるミー坊(=さかなクン)。さかなクンの幼少期やこれまでのことは一切知らなかったが、やっぱり想像通りの子どもの頃からのおさかな好きだった。ノートにはおさかなの絵をいっぱいに書き、おさかなの新聞を作ったり、水族館の水槽に夢中になったり、海ででかいタコを捕まえたり、おさかな料理をたくさん作ってもらったり、まさにおさかなづくし。
父親はミー坊が周りの子供と少し違うことを心配するが、対照的に信じて応援し続ける母親に背中を押されながら、ミー坊はのびのびと大きくなっていく。高校生になっても相変わらずおさかなに夢中のミー坊。ときに不良に絡まれながらも、おさかなを通してみんなを巻き込んでいく。
小学生、高校生とおさかなに夢中な生活を過ごし、「おさかな博士になりたい」という夢を持ったミー坊。卒業後は紹介されたお店の水槽を任されたり、魚類専門のペットショップで働いたり、シャッターに魚の絵をいたずら書きをしたり、おさかなに関わるいろんなことを経験していく。そして、幼なじみたちとの再会で、ミー坊の心が動き、人生が動いていく。