自らの記憶だけで命をつなごうとした囚人の運命を描く 『ペルシャン・レッスン』11月公開

『ペルシャン・レッスン 戦場の教室』公開へ

 『砂と霧の家』『ダイアナの選択』のヴァディム・パールマンが監督を務めた『Persian Lessons(原題)』が、『ペルシャン・レッスン 戦場の教室』の邦題で11月11日より日本公開されることが決定した。

 第二次世界大戦中、ナチス・ドイツの強制収容所では、数百万のユダヤ人大虐殺(ホロコースト)が行われた。この生存不可能といわれた絶望の場所で、信じがたい方法で何度も処刑を免れた男がいた。それは、ユダヤ人の青年がペルシャ人になりすまし、ナチスの将校に“架空のペルシャ語”を教えるという、驚くべきものだった。本作は、短編小説から着想を得て映画化され、ベルリン国際映画祭のベルリナーレ・スペシャルガラ部門で上映されたのをきっかけに、世界各国の映画祭で数多くの賞を獲得した。

 主人公のユダヤ人青年のジルを演じたのは、4カ国語を操るクワドリンガルで、第70回カンヌ国際映画祭のグランプリ作『BPM ビート・パー・ミニット』のナウエル・ペレーズ・ビスカヤート。ナチス親衛隊のコッホ大尉を、『約束の宇宙』のラース・アイディンガーが演じた。

 公開されたメイン写真には、ビスカヤート演じる青年ジルが、自身が創作したペルシャ語のメモ用紙をナチス親衛隊に監視されている様子が切り取られている。

■公開情報
『ペルシャン・レッスン 戦場の教室』
11月11(金)より、kino cinéma横浜みなとみらいほか全国順次公開
監督:ヴァディム・パールマン
出演:ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート、ラース・アイディンガー、ヨナス・ナイ、レオニー・ベネシュ
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
2020年/ロシア、ドイツ、ベラルーシ/ドイツ語、イタリア語、フランス語、英語/129分/カラー/シネスコ/5.1ch/原題:Persian Lessons/字幕翻訳:加藤尚子/G
©HYPE FILM, LM MEDIA, ONE TWO FILMS, 2020
公式サイト:https://movie.kinocinema.jp/works/persianlessons

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