『家庭教師のトラコ』板谷由夏が考えるお金より大切なもの 重要なキーを握る橋本愛の母親

『家庭教師のトラコ』お金より大切なもの

 ドラマ『家庭教師のトラコ』(日本テレビ系)第5話では、胃ガンにかかった智代(板谷由夏)が一人息子・高志(阿久津慶人)のため、大学卒業までに必要な4630万円を手に入れる方法を模索する。

 第4話にて、福多(中村蒼)が指摘しているように、トラコ(橋本愛)の授業は、子供の誘拐にオレオレ詐欺と、徐々に過激になってきている。その予感は的中し、トラコは智代に火災保険で手に入る4000万円のために家を燃やすことを提案。智代は家訓にしていた「笑う門には福来る」の紙に火をつけ、本当に店を燃やそうとするが、食用油では逆に鎮火する結果に。智代は膝から崩れ落ち「最後までツイてない」と絶望する。

 回を増すごとに増えていく、トラコの嫌いな言葉。今回、彼女の神経を逆撫でするのはこの「ツイてない」だ。現実逃避の末、結局は自分は悪くないと言い訳しているだけ。ツイてないのは高志の方だとトラコは智代を厳しく諭す。トラコに何度も添削されながら朝までかかって書き直し続けた、高志に宛てた遺書。そこに書かれていたのは、自分が死んだ後のことではなく、高志とともに歩んでいく呆れるほどに未来のことを綴った「生きたい」という希望に満ちた思いだった。

 智代の手術は無事成功。経過次第では1週間で退院できる見込みとなった。また高志と一緒に元通りの日常を過ごしていくことができる。「4630万どころか、何億残しても私、死ぬことできない。この子と精一杯一緒に生きて行きたい。たくさん思い出つくっていきたい」ーーそれが智代が出した「子供のために4630万円残す方法」に対しての答えだった。

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