2022.08.17 18:00

『ビッグマウス』イ・ジョンソクの怪演に惹きつけられる　チャンホは本物のビッグマウス？

文＝にこ

　チャンホを疑うミホは、勤務先の九川病院の医療ボランティア活動に参加し、チャンホに会いに行く。そして彼の目を見てビッグマウスなのかと問う。チャンホは、刑務所内で監視されない場所へミホを連れて行き、本物のビッグマウスと刑務所内でコンタクトを取っていることを明かす。チャンホは、刑務所内で彼の身に次々に不思議なことが起きていて、全てビッグマウスによるものだとミホに告げる。話を聞いたミホはチャンホに、ビッグマウスのフリをしているだけだということを明かすよう懇願する。しかし、チャンホは自分がビッグマウスであることが刑務所内で生き残るすべであるという。ミホはチャンホの話を聞き、彼を信じることに。ミホはチャンホを救う鍵である、事件の発端となったソ・ジェヨン（パク・フン）の論文をドハとともに探す。　

　第5話、第6話ではチャンホの話として、刑務所内でのビッグマウスの様子が出てきた。聖書を使いビッグマウスとコンタクトを取るチャンホ。ビッグマウスからの返事はタロットカードで示される。「JUDGEMENT=審判」「DEATH＝死神」「THE TOWER＝塔」「THE CHARIOT＝戦車（逆位置）」「THE MAGICIAN＝魔術師」などが状況に応じて小道具として使われていて興味深い。

　チャンホがビッグマウスとコンタクトを取る場所や取り方、論文が入っている物のモチーフに共通点があるのだが、ここに意味があるのかも興味深いところだ。点在する謎の点と点が繋がり、線となった先が示すものとは一体何か。第6話では九川病院で謎の採血が行われ、先代病院長から言われてきたことという新たな謎が姿を現した。ビッグマウスと論文と九川病院の関係、ネットでも考察が盛り上がる”本物のビッグマウスが誰なのか“第5話、第6話の段階では演じる役者陣もビッグマウスが誰なのか知らずに演じたそう。（※）当のビッグマウスも知らずに演じているのだから、正体がわかった時は視聴者とともに驚愕するのだろうか。明かされる時がとても楽しみだ。