北村匠海と中川大志がW主演 若者たちのリアリティ描く映画『スクロール』2023年公開決定

北村匠海×中川大志『スクロール』公開へ

 北村匠海と中川大志がW主演を務める映画『スクロール』が2023年に全国公開されることが決定した。

 本作は、YOASOBI「ハルジオン」の原作者としても知られる橋爪駿輝のデビュー小説『スクロール』(講談社文庫)を映画化する青春群像劇。理想と現実のギャップに溺れながらも、社会、そして自分と必死に向き合う若者たちの姿を描く。

 ダンスロックバンドDISH//のリーダーを担当する一方、『君の膵臓をたべたい』での第41回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞をはじめ、近年では2021年の実写映画興行収入第1位を獲得した『東京リベンジャーズ』で主演を務めるなど俳優としても活躍の幅を広げる北村が演じたのは、就職はしたものの上司からすべてを否定され、「この社会で夢など見てはいけない」とSNSに想いをアップすることで何とか自分を保っていた“僕” という役柄。作品について北村は「すごく概念や哲学的な事から、抽象的で感覚的な事まで、このスクロールという一つの作品で作れていると思います。子供の頃から友人の大志と、この作品を背負える事、とても嬉しく思います」とコメントを寄せている。

 そして、『坂道のアポロン』『覚悟はいいかそこの女子。』で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、TBS日曜劇場『オールドルーキー』など話題作への出演が続く中川が演じたのは、毎日が楽しければそれでいいと刹那的に生きてきたユウスケ。今回北村と共にW主演を務めた中川は「北村匠海という俳優は、僕がこの世界に飛び込んだ小学生の頃からずっと、沢山の刺激を貰ってきた存在です。生きる道を見つけようともがく彼らが、そこで感じた匂いや、温度が、スクリーンから届いたら、幸せです」とコメントした。

 監督を務めたのは、『CUBE 一度入ったら、最後』の清水康彦。さらに、米津玄師やKing Gnu、あいみょんなどのMVを手がける川上智之が撮影監督を務めた。

コメント

北村匠海(僕役)

スクロール、誰しもが、この社会の一部として生きていて、そして生かされている。
すごく概念や哲学的な事から、抽象的で感覚的な事まで、
このスクロールという一つの作品で作れていると思います。
子供の頃から友人の大志と、この作品を背負える事、とても嬉しく思います。
様々な目線で見て頂けると嬉しいです。

中川大志(ユウスケ役)

北村匠海という俳優は、僕がこの世界に飛び込んだ小学生の頃からずっと、
沢山の刺激を貰ってきた存在です。
近いようで遠く、なかなか交われ無かった彼と、
この歳になって、やっと、共に作品が作れる事に胸が熱くなりました。
繊細で、時には思い切り大胆な清水組の現場はとても居心地が良く、
五感を解放出来た気がします。
生きる道を見つけようともがく彼らが、そこで感じた匂いや、温度が、
スクリーンから届いたら、幸せです。

清水康彦(監督)

普段考えないような小さいけど大切なことについて深く考える機会になりました。
映画の中で描くことができた大切なことをたくさんの人と共感したいと思っています。
1回でもいいですが2回は観てもらいたい。
できればこの映画についてみんなで話したりしてもらいたい。

橋爪駿輝(原作者)

羨ましく思う未来はだれかのコピーで、そこにはなんのオリジナリティもない。
他人の顔色をうかがって一日をやり過ごし、夜、家に帰ってきて鏡に映る自分は
ずるくて、情けなくて、弱くて、怠惰で。何者かになりたくて、けれど寝床につけば一人でしかない。
何者でもない。そんな毎日に追い込まれていた当時、書いた小説を、映画として観ることができて幸せです。

■公開情報
『スクロール』
2023年全国公開
出演:北村匠海 中川大志
監督・脚本・編集:清水康彦
脚本:金沢知樹、木乃江祐希
原作:橋爪駿輝『スクロール』(講談社文庫【2022年12月刊行予定】)
音楽:香田悠真
撮影:川上智之
照明:穂苅慶人
録音・音響効果:桐山裕行
美術:松本千広
制作プロダクション:イースト・ファクトリー
配給:ショウゲート
(c)橋爪駿輝/講談社 (c)映画「スクロール」製作委員会
公式サイト:scroll-movie.com
公式Instagram:@scroll_movie
公式Twitter:@scroll_movie

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