生見愛瑠、今後はオファーが殺到? 3度目のドラマ出演『石子と羽男』で見せた“変貌”
金曜ドラマ『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBS系)の第4話に出演した“めるる”こと生見愛瑠の演技への反響が止まない。
『ヒルナンデス』(日本テレビ系)や『THE突破ファイル』(日本テレビ系)、『トークィーンズ』(フジテレビ系)などのバラエティ番組などで見せる、明るくキラキラした笑顔が印象的な“めるる”。しかし、8月5日にテレビに映った“めるる”の姿は全くの別人だった。
『石子と羽男』で生見が演じたのは、電動キックボードを運転中に接触事故を起こし、警察に逮捕された堂前一奈。弁護人からの説明を受ける面会室で生見は、髪の毛をかきむしり、椅子の上にあぐらをかき、いらいらしている様子で、「だからひき逃げなんてやってない!」と机を叩いた。本当に“めるる”……? ネット上では「誰かわからなかった」の声が相次いだ。ふとした足の動きなどの些細な所作、そして目線の動かし方でその人柄と感情が伝わってくる。その姿は完全に、生見愛瑠ではなく堂前一奈だった。
ライターの苫とり子氏は、『石子と羽男』での生見の演技について次のように語る。
「生見さん演じる一奈が非行歴を隠していたこともあって、嘘をついてるのか、ついていないのか最後まで分からなかったです。感情の起伏の見せ方も非常に巧みで。一奈はやんちゃな面を持っている印象だったので、面会が進むにつれて、やつれていって、イライラしたり当たったり、自分が捕まりたくないから反論しているようにも見えるし、真実が伝わらないもどかしい姿にも見えました。最後の法廷では、泣きの演技が2段階ありました。お姉さんがいろんな人に事故当時の目撃情報を探してくれていたのを知って、申し訳ないという気持ちでこぼれた涙と、証拠映像が流されて安心が溢れて流した涙。瞳の使い方や、涙を流すときのまぶたの揺れ、表情の動かし方、作り方が上手で、とても印象に残りました。2回泣くシーンはほとんどセリフがなかったのに、涙でその2つの意味付けができていたのはすごかったです」
放送後、ネット上では生見が出演した『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』(日本テレビ系)の頃からの演技を賞賛する声も多く見られた。苫氏は同作での生見についても振り返る。
「『恋です!』では、ヒロインのユキコ(杉咲花)と森生(杉野遥亮)の仲を引き裂くポジションで、弱視のユキコから白杖を奪ったり、ひどい言葉を投げかけてヒール役に徹していました。セリフを言うときも言葉に震えがあって、本当にそう思っているわけではないし、自分が間違っていることはわかっているけれど、止められないから言ってしまう、という不器用さが伝わってきました。そして、ずっと想いを寄せていた森生から『妹にしか見れない』と言われた際には泣かずに堪えて、ユキコと向き合ったときにはじめて涙を流す。それまでの怒りや悲しみの感情を溜める姿が丁寧に表現されていたからこそ、感情を吐き出した姿にすごく心を奪われました」