恋愛0日で結婚した美しい妻の知らない一面 『ストーリー・オブ・マイ・ワイフ』本編映像

『ストーリー・オブ・マイ・ワイフ』本編映像

 8月12日に公開されるレア・セドゥ主演映画『ストーリー・オブ・マイ・ワイフ』の本編映像が公開された。

 本作は、マルタ共和国のカフェで、船長のヤコブ(ハイス・ナバー)が友人と「最初に入ってきた女性と結婚する」と賭けたことから始まる大人のラブロマンス。長編デビュー作『私の20世紀』で第42回カンヌ国際映画祭カメラドールを受賞、その後『心と体と』で第67回ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞したハンガリーの映画監督、イルディゴー・エニェディがメガホンを取った。

 主演を務めたのは、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』などのセドゥ。共演には『グッバイ・ゴダール!』や『SAINT LAURENT サンローラン』のルイ・ガレルが名を連ねた。

映画『ストーリー・オブ・マイ・ワイフ』本編映像

 結婚した後も船海するため、度々家を空けるヤコブ(ハイス・ナバ―)だったが、パリに戻るとリジー(レア・セドゥ)の寂しさを埋めるかのように2人で寄り添い、彼女の社交的な場所に繰り出す。今回公開された映像には、家にいるリジーとは違う魅力的な一面を見たヤコブの心境が垣間見える本編シーンが収められている。

 2人は美しいパリの夜を楽しそうに歩き、リジーの行きつけのお店に顔を出す。そこにはリジーのことをよく知っているであろう人たちが集っていた。「リジーの旦那様よ、航海から戻ったの。七つの海を旅して回るんでしょ、面白い話が聞けそう」と紹介され、仲間に入るヤコブだったが、いつしかリジーはそばを離れ、ヤコブは一人残されてしまう。質問責めに合いつつも、リジーの家では見せない表情に、ヤコブは驚きつつ心配そうに見つめるのだった。

 エニェディ監督は、このシーンについて「パリはリジーの性格と地続きで、彼女が発散する場所です。緑豊かで騒がしく、密集した通りやカフェ。そしてエレガントかつシンプルなアパートメントは“自然体”という絶対的な要素を持っています。ヤコブがリジーに対して非常に魅力的であると感じたと同時に、その本質を理解できず、腹立たしくも踏み込めない部分だと感じたところです。それは私たちが“優美”と呼ぶその穏やかな、自己完結型の態度から来る魅力であり、明確な課題設定と有能な解決策に基づく船長のシステムに適合せず、それらを超越しているものであるがために腹立たしいものなのです」と、ヤコブの心境を語っている。

■公開情報
『ストーリー・オブ・マイ・ワイフ』
8月12日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、ユーロスペースほか全国公開
監督・脚本:イルディコー・エニェディ
出演:レア・セドゥ、ハイス・ナバー、ルイ・ガレル、セルジオ・ルビーニ、ルナ・ウェドラー
プロデューサー:モニカ・メーチ
原作:ミラン・フスト
撮影:マルツェル・レーブ
音楽:アダム・バラージュ
配給:彩プロ
2021/ハンガリー・ドイツ・フランス・イタリア/英語・フランス語・オランダ語・ドイツ語・イタリア語/シネマスコープ/169分/原題:A felesegem tortenete/PG-12
(c)2021 Inforg-M&M Film – Komplizen Film – Palosanto Films – Pyramide Productions - RAI Cinema - ARTE France Cinema – WDR/Arte

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