古川雄輝が語る『あなたがここにいてほしい』 初挑戦の吹き替えにストイックさが滲み出る

古川雄輝が語る『あなここ』

 俳優の古川雄輝が吹き替え声優に初挑戦した中国映画『あなたがここにいてほしい』が7月22日に日本公開された。本作は、ネットに投稿された“実話小説”を原作に、10年間の愛の記憶を描いた恋愛映画。本国の中国では昨年、中国のバレンタインデーにあたる5月20日に公開されると、興行収入65億円突破の大ヒットとなった。

(左から)小林千晃、古川雄輝、大須賀純

 日本公開に先立ち、7月17日には東京・シネマート新宿で完成披露上映会が行われ、主人公・リュー・チンヤン役を演じた古川をはじめ、声優の小林千晃、大須賀純が登壇した。 アフレコ初挑戦かつ主演ということで「プレッシャーもあったのでは?」との質問に、「プレッシャーもありましたし、本当に初めてなので何もわからない状態というか。役者としてふだん見ている台本とあまりに別物で」と古川。さらに、「一番ビックリしたのが、息のセリフです。鼻で吸うとか吐くとか書いてあるんですけど、ふだんやっている台本にはないので、どうしようって……」と吐露。

古川雄輝

 その後もわからないことだらけだったという古川は、現在、舞台で共演中の平野綾に真っ先に相談したそうで、「(チキンを食べるシーンでは)チキンを持って行って食べながらやるの? とか馬鹿みたいな質問をしたら、そんな人いないよって(笑)。口に指を入れたり、舌を噛んだり」と指南されたことを明かした。

 また映画の感想について、古川は「とにかく惹き込まれましたね。別の作品を撮っている合間に観たんですけど、気持ちを戻すのが大変なくらい“THE 純愛映画”で。気づいたら映画が終わってるくらい見入ってしまいました」とコメント。チンヤンの友人役を演じた小林は「文化的に中国のことが学べる。新しい発見とか知り得たことが多くて、勉強になりました」と語った。

小林千晃

 さらに、小林が「完成版を観たら、古川さんの声がめちゃくちゃ良くてびっくりしました」と続けると、チンヤンの後輩役を演じた大須賀も「僕もびっくりしました。違和感がないというか、すんなり入ってきて。初めのモノローグとか、すっごい驚いた」と同調。舞台挨拶では終始、声優陣が古川の“声”を大絶賛で、小林が「酔っ払って歌うシーンがある」と話すと、「俺も好き」と大須賀。小林は「中国の俳優の方が歌っていて、途中から古川さんが鼻歌で歌うんですけど、全然違和感がなくて。どっちが歌ってるのかわからない」と語り、大須賀も「あれ? 日本語が聞こえる! って」と2人そろって衝撃を受けた様子。古川は小さな声で「嬉しい」とつぶやき、その理由について「(話の)邪魔しちゃうと思って」と話していた。

大須賀純

 なお、リアルサウンド映画部では舞台挨拶直後の古川にインタビューを実施。収録の裏側や、新たな挑戦への思いを語ってもらった。

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