『六本木クラス』新木優子VS平手友梨奈が開幕 朝ドラ“トミー”と正反対の早乙女太一の怪演も
竹内涼真が主演を務めるドラマ『六本木クラス』(テレビ朝日系)が、7月21日に第3話を迎えた。
この第3話は、オリジナル『梨泰院クラス』のエピソード3、エピソード4の名場面が詰め込まれた贅沢な構成となっている。まずは宮部新(竹内涼真)と長屋龍河(早乙女太一)の再会だ。
新にとって龍河は父・信二(光石研)を殺された憎き復讐の相手。新が営む居酒屋「二代目みやべ」で未成年飲酒をしていた一人・龍二(鈴鹿央士)を保護者として警察署に迎えにきたのが、龍河だった。長屋ホールディングスの息子という権力を振りかざし、それに乗っかる警察組織に憤慨する新。署を飛び出す新を追いかけ、意地汚い龍河は父親を殺したのは自分だと耳元で囁き、「殴ってみれよ」と挑発する。しかし、新は握った拳を振りかざさず、「俺の信念と気合を見せつけてやるから、楽しみに待ってろ」と宣告するのだ。
ここで新が口にするのが龍河の時効までの年月である。オリジナルでは「俺の計画は15年がかりだ」とパク・セロイ(パク・ソジュン)がチャン・グンウォン(アン・ボヒョン)に告げるシーンがあるが、ジャパン・オリジナルでは国の違いからか20年に変更となっている。ほかにもこの第3話ではオリジナルでは囲碁だったグンウォンとチャン・デヒ(ユ・ジェミョン)の勝負が将棋になっていたり、パク・セロイがカラオケで音痴な歌声を披露するDJ DOC「RUN TO YOU」(DJ OZMA「アゲ アゲ EVERY☆騎士」のオリジナル)が、『六本木クラス』ではRCサクセション「雨あがりの夜空に」になっていたりと細かな変更が見られる。
早乙女太一、『カムカム』で醸し出す妖艶な魅力 オダギリジョーとは正反対のキャラに
2代目ヒロイン・るい(深津絵里)と“ジョー”こと大月錠一郎(オダギリジョー)のほのかな、だけれどもはっきりとした恋の予感に包まれ…
またこれまではオリジナルにほぼ忠実に進んできた物語展開だが、この第3話では少々構成を入れ替えた作りにもなっている。それは長屋ホールディングスで龍河が呆れるような企画提案をするシーンだ。新との再会、“詰み”にもなっていない脇の甘い将棋と連結することで、より印象的に龍河の出来損ないのドラ息子っぷりを演出している。極め付けが、同僚であり恋心を抱く楠木優香(新木優子)への壁ドンからの無理やりのハグだ。「俺についてこいよ。後悔させないから」と決め台詞を吐く龍河に、優香は「笑えない冗談はやめて」と冷たく突き放す。父・茂(香川照之)からも見放されている龍河の愚かさは、オリジナル同様。演じる早乙女太一といえば朝ドラ『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)での役がまだ記憶に新しく、クールで情に厚いトミー北沢と比べると正反対のタイプのキャラクターとも言えるだろう。