ケイト・モスらを虜に メイクアップ・アーティスト、ケヴィン・オークインの記録映画公開
メイクアップ・アーティスト、ケヴィン・オークインのドキュメンタリー映画『メイクアップ・アーティスト:ケヴィン・オークイン・ストーリー』が、10月7日より渋谷ホワイトシネクイントにて先行公開、10月14日よりアップリンク吉祥寺、10月29日より横浜シネマ・ジャック&ベティほかにて順次公開されることが決定した。
本作は、ケイト・モス、リンダ・エヴァンジェリスタ、ナオミ・キャンベルなど数多くのスーパーモデルやセレブたちを虜にしたメイクアップ・アーティストの生涯を描いたドキュメンタリー映画。時代を作ってきたオークインが、飾りすぎることを認めない風潮だった時代につけまつげを使ったり、極細眉を流行らせたり、全世界で2000万枚を売り上げたジャネット・ジャクソンのアルバム『Janet.』のジャケットの撮影をした際の裏話を紹介するほか、オークインが多様性を意識し、“典型的な若い美人”とは違ったライザ・ミネリのメイクや、ブルック・シールズらに男装させる性差をも超えるメイクで、美の固定観念に挑戦していた姿も紹介。CFDAファッションアワードのベスト・メイクアップ・アーティスト賞を史上初めて受賞したほか、著書がベストセラーになったり、『セックス・アンド・ザ・シティ』に本人役で出演するなど輝かしい功績を残した一方、保守的なルイジアナで同性愛差別に遭ったり、末端肥大症による鎮痛剤中毒で苦しんでいた影の部分にも迫る。
あわせて公開されたポスタービジュアルは、グラフィックデザイナーの潟見陽が作成。ポスター内の鏡に映った魅惑的な女性像は、80年代を代表するイラストレーター・山口はるみによる作品『ルック(Look)』。70年代のパルコの広告として描かれたこの作品の女性は、男性目線のエロチシズムから解き放たれ、自身の存在を謳歌しているように見え、本作で語られる「メイク術で個性を際立たせ、多様な美しさを生み出す」というケヴィン・オークインの思想に通じている。
■公開情報
『メイクアップ・アーティスト:ケヴィン・オークイン・ストーリー』
10月7日(金)より渋谷ホワイトシネクイントにて先行公開
10月14日(金)よりアップリンク吉祥寺、10月29日(土)より横浜シネマ・ジャック&ベティほか順次公開
出演:ケイト・モス、リンダ・エヴァンジェリスタ、ナオミ・キャンベル、シェール、イザベラ・ロッセリーニ、ブルック・シールズほか
監督:ティファニー・バルトーク
製作総指揮:ジャック・ターナー、ジェイ・ピーターソン、ボビー・コンドラト、トッド・ルービン
撮影:アンドレス・カル
編集:エズラ・ピーク
音楽監修:ロバート・カパドナ
オリジナル音楽:スコット・ドハティ、ウィル・ゴールデン
配給:アップリンク
アメリカ/2017 年/102分/英語/原題:Larger Than Life: The Kevyn Aucoin Story/字幕翻訳:額賀深雪
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