ニコラス・ケイジ『PIG』に『刑事マルティン・ベック』も カリコレ2022(R)今週末より開催

カリコレ2022(R)今週末より開催

 東京・新宿のミニシアター、シネマカリテが贈る映画祭「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション(R)2022」(以下、「カリコレ(R)2022」)が、7月15日から8月11日の4週間にわたって新宿シネマカリテで開催される。

 2014年に初開催され、今年が8回目の開催となる「カリコレ(R)2022」。今年も、ジャンルや国境を越えた選りすぐりの新作や旧作全26作品(シークレット作品含む)が上映される。

 今年のラインナップの中で特に注目の新作は、ニコラス・ケイジ主演のリベンジスリラー『PIG/ピッグ』。本作が評価され、人気シリーズ『クワイエット・プレイス』第3弾の監督にその名が挙がったマイケル・サルノスキの長編初監督作だ。

 オレゴン州の森の奥でトリュフハンターとしてブタと暮らす孤独な男ロブ。ある日、溺愛するブタが何者かに強奪されたロブは、愛するブタを奪還するために奮闘するーー。本作で第27回放送映画批評家協会賞主演男優賞にノミネートされるなど、その演技が絶賛されているニコラス・ケイジが、ブタを愛する孤独なトリュフハンターをどう演じているのか。

ハロウィン 悪魔のウイルス
『ハロウィン 悪魔のウイルス』(c)2020 Terrifying Movie

 そしてカリコレ(R)お馴染みとなった“ハロウィーンホラー”にも注目だ。90年代ホラー映画のバイブスを持つ『ハロウィン 悪魔のウイルス』は、大学生のグレースが友人のPCで見つけた不気味なハロウィンのミームがコンピューター・ウイルスで大学中に広がり、やがて悲劇が起こる模様を描いた新感覚ホラー。さらに、もう1本のハロウィーンホラー『ハロウィン・ナイト』は、23ものホラー映画祭で絶賛された注目作。ホラーラジオ番組の人気DJチリー・ビリーが、ハロウィンの夜に少女の妄想が生み出した悪魔“バッド・キャンディ”が引き起こした恐ろしい事件の数々を語り始める。やがてその魔の手がラジオ局にも伸びてくる……。ヘヴィメタルバンド、スリップノットのボーカリストであるコリィ・テイラーがDJチリー・ビリーを演じているので、ロックファンも必見だ。

『刑事マルティン・ベック』(c)1976 AB SVENSK FILMINDUSTRI ALL RIGHTS RESERVED

 押さえておきたいのは新作だけではない。旧作では、スウェーデンの人気ミステリ小説シリーズを映画化した『刑事マルティン・ベック』のHDリマスター版が登場。スウェーデン映画界が総力を挙げてデジタルレストアしたもので、マルティン・ベック生誕100周年に加え、原作書籍翻訳出版40周年などの周年祭として上映される。スウェーデンのストックホルムを舞台に、入院中の警部が惨殺されたことをきっかけにストックホルム警察内部で様々な問題が起こっていくさまを独特なタッチで描いていく。

戦慄のリンク
『戦慄のリンク』(c)伊梨大盛传奇影业有限公司

 そのほか、鶴田法男監督が中国で制作したサスペンスホラー『戦慄のリンク』がオープニング作品として上映されるほか、ジーザス&メリーチェインやオアシスなどを見出したクリエイション・レコーズの創設者アラン・マッギーの波乱万丈な半生を、製作総指揮にダニー・ボイルを迎え『トレインスポッティング』チームが映画化した、クロージング作品の『クリエイション・ストーリーズ~世界の音楽シーンを塗り替えた男~』、ロジャー・コーマン印のパンク映画を一挙上映する新企画「サタデーナイト★夜コーマン」も。そしてカリコレお馴染みのシークレット作品は、今年はどんな作品が上映されるのか。

 全ての上映作品は公式サイトにて要チェック。

■公開情報
「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション(R)2022」
開催期間:7月15日(金)~8月11日(木・祝)4週間
開催場所:新宿シネマカリテ(東京都新宿区新宿3丁目37-12 新宿NOWAビルB1F)
入場料金:新作1600円均一(リピート割で1300円)、旧作1100円均一
(c)2014-2022 Musashino Kogyo Co.,Ltd Tm.Musashino Kogyo Co.,Ltd.
公式サイト:http://qualite.musashino-k.jp/quali-colle2022
シネマカリテ公式Twitter:@cinema_qualite

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