『赤いナースコール』佐藤勝利の全力リアクションに鳥肌 史上最恐ノンストップホラー開幕
病院を舞台にした『赤いナースコール』(テレビ東京系)第1話は「史上最恐」を名乗るだけあって、初回からフルスロットルで“涼”を届けた。
ナースコールから連想するのは、夜の病院と入院患者の苦悶に満ちた表情だ。ノンストップホラーとナースコールというありそうでなかった組み合わせは、予想外の反応を引き出す。それがいわくつきの病院ならなおさらだ。若手脚本家の春野翔太朗(佐藤勝利)は三森アリサ(福本莉子)の両親に会いに行く途中で交通事故に遭い、榎木田病院に入院する。その病院には奇妙な点があり……。
右足と左腕に大けがを負った翔太朗はギプスで固定されてベッドで寝たきり状態。同部屋の313号室の患者たちはそれぞれ症状や入院期間も異なる。彼らがざわついたのは、翔太朗がナースコールを押そうとした瞬間だった。まるでそれがいけないことでもあるかのような空気に戸惑いながら、翔太朗はナースコールを押す。
何かをほのめかすような描写が作品中に散りばめられており、それらが意図的なミスリードか、それとも単なるはぐらかしかは現時点で判断しようがない。さしあたっては今後解明されるべき謎を整理してみよう。まずは事故時の状況だ。翔太朗が事故に遭った時、ドライブレコーダーはオフになっていた。車を購入してからドライブレコーダーは電源を入れっぱなしだった。偶然でなければ、誰がスイッチを切ったのか。
次に翔太朗のスマホが見つからなかったことが挙げられる。第1話ラストで死んだ滝中(橋本淳)の手に握られていたスマホは、最初からベッドの下にあったのか。もし翔太朗の勘違いでなければ、何者かが証拠となるスマホを隠した可能性がある。アリサの居場所も謎だ。病院内にいるのはたしかだが、アリサのネームプレートがある417号室にいたのは別人だった。アリサは顔面に皮膚移植をするほどの重症を負っており、翔太朗に会いたくないのも無理はないが、他に会えない理由があるのではないか。
これらの謎と関係していそうなのが一連の殺人事件である。刑事第一課の工藤(池田鉄洋)と加藤(堀口紗奈)が追う犯人は、かなり猟奇的な性格で被害者の身体の一部を持ち去っている。とはいえ、交通事故と殺人事件は本来無関係のはず。なぜ工藤は翔太朗に事情聴取をしたのか。事故と病院、殺人事件の接点が気になる。