『ちむどんどん』暢子の成長で「ありがとう」の輪が　和彦や良子の性別問題も“形勢逆転”へ

　暢子のほかにもジェンダー問題を指摘した記事の責任から東洋新聞を退職しようとする和彦（宮沢氷魚）や子育てと仕事復帰、そして嫁という立場に揺れる良子（川口春奈）と男女を巡る様々な壁が立ちはだかっていたが、愛（飯豊まりえ）の言葉を借りればそれらは一気に「形勢逆転」していく。自分らしさを見失わずに、折れずに貫くことも大事だが、時には周りに頼ってみるのも大切なことである。暢子がそうであるように、和彦は捻くれ者のくせに正直な田良島（山中崇）、良子であればいつだって力強い味方である優子の存在がなければ今の現状を打破できなかったことだろう。

　次週、第12週の「古酒交差点」では、ついに暢子の恋心が動き出すようだが、公式サイトの相関図を見てみると、教師に復職した良子の後輩教師・知念（木村文哉）や生徒の仲宗根（潤浩）、さらに暢子のいる東京には化粧品会社社員の多田（安野澄）など、また新たなキャストが登場することが明らかになっている。中でも目を引くのは「樋口」といった謎のキャラクター。その立場だけでなく、誰が演じるのかすらもベールに包まれている。もうすぐ折り返しを迎えようとしている『ちむどんどん』。後半パートのキーマンとなるのは、もしかするとこの樋口なのかもしれない。

■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合：午前8:00〜8:15、（再放送）12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K：7:30〜7:45、（再放送）11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演：黒島結菜
作：羽原大介
語り：ジョン・カビラ
沖縄ことば指導：藤木勇人
フードコーディネート：吉岡秀治、吉岡知子
制作統括：小林大児、藤並英樹
プロデューサー：松田恭典
展開プロデューサー：川口俊介
演出：木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供＝NHK