西野七瀬に聞く、仕事とプライベートの両立と乃木坂46時代からの変化 「楽観的になった」
「忙しすぎると“自分”がなくなっちゃう」
ーー昨日(※取材日は乃木坂46デビュー10周年ライブ『10th YEAR BIRTHDAY LIVE』翌日の5月16日)、久しぶりに乃木坂46のメンバーと一緒にステージに立たれていましたが、いかがでしたか?
西野:楽しかったです! ステージから見る景色が懐かしいなぁと思いました。でも、日産スタジアムは初めてだったので、「広っ! すごい!」という感じで。そう思っていたら振り付けを間違えてしまったんですけど……(笑)。最後のアンコールでまっちゅん(松村沙友里)が言っていましたが、やっぱり乃木坂が原点にあるということを、私も改めて感じました。ああやってみんなで並んで、アンコールTシャツを着て喋るのも懐かしすぎて。自分の今のお仕事の入り口でしたし、もうライブに出ることもないだろうと思うと、なんだか不思議な感じでした。
ーー乃木坂46時代に培ってきた経験が今のお仕事に活きている部分もありそうですね。
西野:お仕事で振り付けを覚えることがあったりすると、「早いですね!」と言ってもらえることがあって、それはきっと乃木坂時代の経験があるからこそだなと思います。あと、ドラマに出たときに、スタッフさんから「ちゃんとつま先まで意識が行ってる」と言ってもらったことがあってすごく嬉しかったんですけど、それは本当に無意識で。ずっとステージに立っていたからこそできることもあるんだなと思いました。今は舞台(『みんな我が子』)もやらせていただいていて、常に全身を見られる難しさもあるんですが、伊藤蘭さんに「ステージに立っていたんだから大丈夫だよ」と言っていただけて、すごく安心できました。
ーーグループ時代からすでにお芝居のお仕事もされていましたが、当時と比べてやっぱり量は増えていますよね。映画やドラマなどで西野さんの姿を目にする機会がかなり多いなと。
西野:きっとそういうふうに見えるように、スタッフさんがうまいことやってくれているんだと思います(笑)。もちろん忙しい時期は寝る時間もあまり取れなかったり大変だったりもしますが、いざ撮影が始まると、必ず終わりがあるのが分かっているので、全然頑張れます。あとは休みの日に友達とかとどこかに行く約束をして、「それを楽しみに頑張ろう!」と考えて、モチベーションを上げています。
ーープライベートでの息抜きはどのようなことをされているんですか?
西野:謎解きが好きなので、友達とそういうイベントに行ったりします。あと、歌うことも好きで、家で歌ったりしています。でも家だけだと足りなくて、この前休みの日にカラオケに行こうと決めて、初めて1人で行ってきました。5時間くらいいたかな……。他の人が歌っている間の待ち時間がないから歌い疲れてしまったんですが、すごくリフレッシュできました。
ーー5時間はすごいですね……。でもやっぱりオンオフの切り替えは大切ですよね。
西野:忙しすぎると“自分”がなくなっちゃうんですよね。それに余裕もなくなって、人に優しくなれなくなってしまう。そういう自分にも自分自身で気付いていて、嫌になるんです。ただ、忙しくさせていただくこと自体はいいことだと思うし、自分で決めたことでもあるので。活躍している俳優さんは、きっとみなさんこうした忙しさを乗り越えていってるんだろうなと思ったりして、「私も頑張らなきゃ」とよく思います。それが正しいのかどうかは分かりませんが……。
ーーお仕事面ではとても順調なように見えますが、西野さんの中で何か仕事をする上でのポリシーみたいなものはありますか?
西野:どうなんだろう……私はどうしていくんでしょう(笑)。でも、無茶にお仕事をたくさんして、それで自分がしんどくなるのはよくないと思うので、なるべく一つの作品に向き合うやり方がいいかなと思っています。その中で、「すごく面白そう」「この方と共演できるんだ」「この方がいるならやってみたい」「この監督さんとまたやりたい」と思えるような作品と出会えると、ものすごく気合が入ります。「これから忙しくなるぞ」と思って。
ーーちなみに、これまで出演した作品の中で、一番そういう思いが強かった作品はどの作品ですか?
西野:『あなたの番です』(日本テレビ系)かな……。卒業してから最初の作品で、こんなに多くの方に観ていただけるとは想像もしていなかったので。『あなたの番です』がきっかけで、それまで私のことを知らなかった方にも西野七瀬という存在を知ってもらえたのかなと思います。良い意味でも悪い意味でも、今後、このイメージが残る人には残ったままになるんだなと思うと、より一層気が引き締まるというか、頑張らなきゃと思える作品です。
■公開情報
『恋は光』
全国公開中
出演:神尾楓珠、西野七瀬、平祐奈、馬場ふみか、伊東蒼、宮下咲、花岡咲、森日菜美、山田愛奈、田中壮太郎
原作:秋★枝『恋は光』(集英社ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ刊)
監督・脚本:小林啓一
製作:映画「恋は光」製作委員会
製作幹事:ハピネットファントム・スタジオ
制作プロダクション:グラスホッパー/NeedyGreedy
配給:ハピネットファントム・スタジオ/KADOKAWA
(c)秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会
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