クリス・ヘムズワース、ソー役の11年間を語る タイカ・ワイティティ参加は「最大の変化」
7月8日に日米同時公開される『ソー:ラブ&サンダー』で主演を務めるクリス・ヘムズワースのコメントが到着した。
公開当時、全世界歴代興行収入No.1を記録した『アベンジャーズ/エンドゲーム』など、映画史を塗り替える大ヒットを叩き出し、ますます勢いを増していくマーベル・スタジオ。本作は、その最新作にして、『ソー』シリーズの第4弾となる。アスガルドの王として、全宇宙の危機を救ったアベンジャーズとして戦い続けたソーは、数々の戦いの中で大切な人や大事な仲間を失い、いつしか戦いを避けるようになっていた……。
人生を見つめなおし、“自分探しの旅”に出ることとなったソーの集大成となる本作。ヘムズワースは、2011年公開の『マイティ・ソー』から始まり、約11年間ソーと共に走り続けた。ヘムズワースは最新作の見どころについて、「僕は10年、11年前にこの役を初めてもらって以来、(ソーを)演じる機会が大好きだった」とソーという役について熱く語る。アイアンマン、キャプテン・アメリカとともに“アベンジャーズBIG3”として大役を務めあげてきた彼がここまでソーを演じてこれたのは、「僕がこのキャラクターを演じるたびに、幸運なことに、さまざまなかたちで僕にインスピレーションを与えてくれた素晴らしい監督やライターたち、他の役者たちと一緒に仕事をすることが出来たんだ」と、彼と同じように情熱を注ぐ制作陣の存在や、他のキャストと一緒だったからこそ作り上げることができたと振り返る。
そんな中で『ソー』シリーズで欠かせない存在となったのが、『マイティ・ソー バトルロイヤル』から監督として参加を果たしたタイカ・ワイティティだ。『ソー』シリーズは、『マイティ・ソー』ではケネス・ブラナー、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』ではアラン・テイラーがそれぞれ監督を務めてきており、『マイティ・ソー バトルロイヤル』ではワイティティ監督が新たにメガホンを取った。ヘムズワースは「本作では、、、ソーの本当の変化にとても大きな影響を与えた『マイティ・ソー バトルロイヤル』を手掛けたタイカ・ワイティティとまた一緒に仕事をした。あれ(『バトルロイヤル』)は(ソーの)キャラクターや映画のトーンに関して、僕たちがこれまでに見た最大の変化だったと思う」と、ワイティティ監督が参加したことによって、ソーに“大きな変化”が生じたという。
『マイティ・ソー』『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』では、王として、ヒーローとしてのソーの成長や弟との複雑な関係、ジェーン(ナタリー・ポートマン)と紡ぐ愛など重厚なドラマを描き、作品の色合いはダークなものに。しかし、ワイティティ監督によって作り上げられた3作目は、それまでのシリーズから逸脱し、陽気でポップなエンタメ色満載の作品になった。いままで描かれてきたソーのクールな一面に加えて、お茶目で愛嬌のあるキャラクターが存分に開放されたことで、弟ロキ(トム・ヒドルストン)との兄弟愛溢れる共闘や、話すようになったハルク(マーク・ラファロ)との掛け合いなど観客の笑いを誘うシーンも連発。ワイティティの参加は、まさに『ソー』シリーズのターニングポイントとなった。
ヘムズワースは「以前一緒に仕事をしたすべてのキャストたちと再会し、新しいキャスト・メンバーたちと一緒に仕事を出来たのは、とてもスペシャルなことだったよ」と続け、本作ではそんなワイティティが再び監督を務めることに。さらにソーの元カノ・ジェーン役として活躍してきたナタリー・ポートマンがカムバックを遂げ、新たなヒーロー“マイティ・ソー”として活躍。そして、ソー&マイティ・ソーの前に立ちはだかる、シリーズ史上最大の敵・神殺しのゴア役でクリスチャン・ベール、神ゼウス役でラッセル・クロウが新たに登場する。
■公開情報
『ソー:ラブ&サンダー』
7月8日(金)劇場公開
監督:タイカ・ワイティティ
製作:ケヴィン・ファイギ
出演:クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、テッサ・トンプソン、クリスチャン・ベール、タイカ・ワイティティ、ラッセル・クロウ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
原題:Thor: Love and Thunder
(c)Marvel Studios 2022