『その年、私たちは』『トッケビ』で雨が生んだ名シーン 梅雨に観たくなる韓国ドラマ7選

『その年、私たちは』など雨の韓国ドラマ

『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』(2017年)

『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』(写真はtVN公式サイトより)

 不滅の命を生き、愛する人たちの死を見届ける運命を背負う将軍と、彼を運命から解放できる力を持つ女性を描いたファンタジーロマンス。将軍キム・シン/トッケビ( コン・ユ)が運命から解放されるためには、胸に刺さった剣をトッケビの花嫁に抜いてもらう必要があり……。人は4回生まれ変わるという世界観を持った作品で、登場人物が今何回目の人生を歩んでいるのかを想像しながら観てしまうような一作だ。

 雨に対する価値観が変わるといえば、本作。観た後に、雨が降るたび、きっとこう思ってしまう。「トッケビ が憂鬱だからだ.……」と。それほどに、雨と作品が融合し、没入感が凄まじい。本編では、雨が印象的なシーンが数多く存在するが、中でも、ウンタク(キム・ゴウン)が八方塞がりの状況に追い込まれ、海辺で涙を流す1シーンが目に焼き付いて離れない。

『麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』(2016年)

『麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』(写真はSBS公式サイトより)

 疲れ切った主人公が、不慮の事故で朝鮮時代にタイムスリップし王宮で暮らすこととなってしまう物語。タイムスリップした先で、8人の個性豊かな皇子たちと出会い、共に過ごすこととなり……。ラブコメかと思いきや、涙なしでは見れないシーンも多く、豪華すぎるキャストが勢揃いの一作となる。権力争いに翻弄されながらも、人生を全うしようとする姿に目を奪われ、気付いた時には世界観に没頭してしまう。

 雨をしのぐのは、傘だけではない。劇中では、第4皇子ワン・ソ(イ・ジュンギ)の“とある神がかった1シーン”を観ることができる。こちらも、詳細は是非作品をお楽しみいただきたいが、イ・ジュンギの演技に引き込まれてしまうと思う。

『ピノキオ』(2014年)

『ピノキオ』(SBS公式サイトより)

 嘘をつくとしゃっくりが止まらなくなるピノキオ症候群の女性と、事故によって父と離れ離れになった男性を描くサスペンスロマンス。幼少期から一つ屋根で暮らすこととなった2人が、記者を目指しながら事件の真相に迫っていく。恋愛あり、ハラハラありで、最後まで視聴者を飽きさせない一作となっている。

 一風変わった雨宿りといえば、本作の"三角コーン雨宿り"を挙げたい。クイズ大会に出場したダルポ(イ・ジョンソク) をイナ(パク・シネ)が迎えに行く1シーンだ。壊れた傘を持ってきたイナを見かねたダルポが、三角コーンを使って……。じゃれあいながらも、言葉にならない心の声がナレーションとして入る1シーンは、どこか切なく印象的だと思う。

 この他にも雨が印象的な韓国ドラマがたくさんある。書き出すときりがないが、ぜひお気に入りの1シーンを見つけてお楽しみいただきたい。

■配信情報
『その年、私たちは』
Netflixにて独占配信中

Netflixオリジナルシリーズ『海街チャチャチャ』
Netflixにて独占配信中

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