『ナンバMG5』大丸が魅せたギャップに心を奪われる 剛は青春を味わうも二重生活は崩壊へ

『ナンバMG5』大丸のギャップに魅せられる

 筋金入りのヤンキー一家「難破家」の次男・剛(間宮祥太朗)が、家族に内緒で健全な高校に入学するという高校“逆”デビューの物語、ドラマ『ナンバMG5』(フジテレビ系)の第8話が6月8日に放送された。剛や藤田深雪(森川葵)が通う百合高校の修学旅行・広島が舞台となった今話は、剛と大丸(森本慎太郎)の恋が加速する展開となった。

 今話のMVPは、間違いなく大丸大助だろう。事の発端は、街中で中学時代の同級生であり、大丸がずっと片思いをしていた相手・水野友美(森迫永依)と再会したこと。急に引っ越してしまった友美との再会に「何だよ、こっち帰ってきてんの?」「今何やってんの?」と嬉しそうに高めの声で話す姿は大型犬のようで愛嬌たっぷりだった。しかし、友美は「別にいいじゃん」「大ちゃんには関係ない」とつれない態度。そして、キャバクラが入った雑居ビルの中へと姿を消してしまう。

 そんな友美をほっとけない大丸は、修学旅行を控える剛を見送った後で伍代(神尾楓珠)とともに友美を待ち伏せ。店を出てきたタイミングで「水野、ちょっと話そうよ」と声を掛けるのだが、この時の大丸の声がたまらない。相手を安心させるかのような囁く声と、真面目な口調、普段は大きな声で話す大丸とのギャップに心を奪われた視聴者も多いだろう。

『ナンバMG5』8話

 大丸が友美と話す中で判明したのは、友美の母親が中学3年生の頃に再婚した相手がDV男で、そんな父から逃げるために福岡の親戚を頼りに引っ越したということ。その引っ越し先で兄の幸男(田本清嵐)がスロットで負け、西日本最強と恐れられる高校生・安藤綱平(葵揚)から700万円もの借金をしてしまったということだった。この事実を知った大丸は、友美と安藤と話をつけるために広島へと向かった。

 広島に降り立ち、安藤と出会った大丸は、水野兄弟から手を引くように依頼。すると安藤は「わしに勝ったら、こいつ(幸男)の借金チャラにしてやってもいいぞ」と提案し、2人は喧嘩をすることになった。

 あまりにも理不尽な喧嘩に友美は「今からでも遅くない逃げて」というのだが、大丸はこの要求を飲まない。それどころか「中坊の時、俺ずっとお前が好きだった。夏祭りの日に告るつもりだったんだ」と胸の内を明かした。このタイミングでストレートに思いを伝えるのは、控えめに言ってずるい。しかも、その告白の締めくくりが「俺、お前の暗い顔見たくねぇよ」だなんて、心の底から「水野友美になりたい」と思ってしまった視聴者は筆者だけではないはずだ。

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