『パリピ孔明』大成功の理由は2人の英子にあり 本渡楓×96猫と重なる夢を追う姿

『パリピ孔明』英子と重なる本渡楓×96猫

 巧妙な策と周りとのズレから、見るものに驚きを与える孔明。そして、孔明のキャラクターもさることながら、英子の存在も本作において欠かすことはできない。実際にYouTubeに投稿された英子の歌う挿入歌「Be Crazy For Me」のMVは500万再生を突破している(2022年5月現在)。

TVアニメ「パリピ孔明」挿入歌「Be Crazy For Me」(EIKO Starring 96猫)フル尺スペシャルMusic Video

 アニメでは英子を本渡楓、歌唱パートは96猫が担当している。上記の挿入歌も96猫が実際に歌ったものだ。

 歌手としてメジャーデビューし、声優やVtuberとしても活動する96猫。彼女は動画投稿サイトに自身が歌う動画を投稿することから活動を開始した人物だ。投稿を続けるなかでファンを獲得してきたが、はじめは「投稿した動画には“音程が来い”っていうタグがつけられましたから(笑)。これが真実かと」と自信をへし折られたことがあったことも明かしている(※2)。

 96猫と共に英子を演じる本渡楓は、高校時代から声優を目指してきた人物。授業や当時所属していた高校の演劇部での活動、そしてアルバイトをしながら声優の養成所に通い続けた過去がある(※3)。

 試行錯誤を繰り返しながらもメジャーデビューを果たした96猫と、学業やアルバイトなどを両立させながら養成所に通い続けた本渡楓。2人の姿はオーディションに落ち続けながらも、BBラウンジでアルバイトをしながら夢を追う英子の姿と重なる。

 その実力はもちろんのこと、英子を演じたのが96猫と本渡楓の2人であったからこそ、作中と同様に英子の姿や歌が多くの人を惹きつけたのかもしれない。

参照

※1. https://anime.eiga.com/news/column/konki_ranking/116057/
※2. https://natalie.mu/music/pp/96neko
※3. https://withonline.jp/people/S6Oat

■放送情報
『パリピ孔明』
TOKYO MX、MBS、BS日テレにて放送中
キャスト:月見英子(CV.本渡楓/歌唱.96猫)、諸葛孔明(CV.置鮎龍太郎)、KABE太人(CV.千葉翔也)、久遠七海(CV.山村響)、オーナー小林(CV.福島潤)
原作:四葉夕卜・小川亮(講談社『ヤングマガジン』連載)
監督:本間修
シリーズ構成:米内山陽子
キャラクターデザイン:関口可奈味
プロップ設定:宮岡真弓、牧野博美
美術監督:東潤一
美術設定:藤井祐太
色彩設計:江口亜紗美
3D監督:市川元成
撮影監督:富田喜允
編集:高橋歩
特殊効果:村上正博
音響監督:飯田里樹
音楽:彦田元気(Hifumi,inc.)
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ
アニメーション制作:P.A.WORKS
製作:「パリピ孔明」製作委員会
(c)四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会
公式サイト:https:// paripikoumei-anime.com
公式Twitter:@paripikoumei_pr

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