濱田岳「思い出すだけで苦しい」 『マイファミリー』東堂の人生をかけた第8話に寄せて
第7話の最後は「言葉はいらなかった」
――ドラマ放送前の会見では、“二宮さんがずっとお喋りしていて和やかな現場”というお話がありました。撮影が進むにつれて物語はよりシリアスになり、登場人物たちの関係性も変わっていきますが、現場の雰囲気にも変化はありますか?
濱田:全然ないです(笑)。もう、いい空気のまんまですね。本当に皆様プロフェッショナルなので、この後に撮るシーンの重要性とかも誰が説明するでもなく、感情的な場面のときには自然と口数が減りますし……いや、減ってないな。東堂がものすごいセリフを話してるのに、めちゃめちゃ喋ってたな、ニノさんと(賀来)賢人。こっちはめちゃめちゃ大変だったのに、うるさかったなぁ、あの二人は……(笑)。
――(笑)。でも、重いシーンが多いからこそ、そういったムードに救われるようなところもあったのでは?
濱田:そうですねぇ。もしかしたら、それはニノさんたちのお心遣いかもしれません。でも、ただのお喋りかもしれません(笑)。
――とても雰囲気が良さそうですが、主演の二宮さんを一言で表すとどんな方ですか?
濱田:決して大げさに持ち上げるわけではなく、すでに芸能界の歴史に名を残している人なんですよね。僕は出会いが『赤めだか』(2015年/TBS系)というドラマで、そのときの役柄が兄弟子だったこともあって、僕の中ではすごく安心できる、甘えられるお兄ちゃんっていう気持ちはあります。ただ、一般的に考えたら何でしょう……一言で言うと、偉人になる人じゃないですかね(笑)。ファンの方々が期待している通り、本当に魅力にあふれている方で、一言で形容するのはとても難しい方だと思います。
――役者として、一緒に演じられていて心が動かされるようなことも多いですか?
濱田:第7話の最後なんかは、ずっと2人で見つめ合っていましたけど、言葉はいらなかったです。“なぜ、ああいう表情になったのか”というのは説明がつかないシーンですね。大いにニノさんの力を借りたというか、引き出してもらったんじゃないかなと思っています。
――まだ撮影は残っていますが、この『マイファミリー』は濱田さんにとってどんな作品になりそうですか?
濱田:すごくチャレンジをした作品でした。でも、第8話に東堂の人生のすべてを詰め込んだので、それを観ていただけたら僕としては十分かなと。思い出すだけで苦しくなっちゃうんですけどね。いい意味でみなさんの期待を裏切る回にもなっていますし、東堂の惨めな人生を見ていただけたら、それで十分かなと思っています。
■放送情報
日曜劇場『マイファミリー』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:二宮和也、多部未華子、賀来賢人、高橋メアリージュン、大友康平、神野三鈴、迫田孝也、那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)、山田キヌヲ、 渡辺邦斗、藤間爽子、大島美優、凛美、山崎莉里那、松本幸四郎、富澤たけし(サンドウィッチマン)、蓮佛美沙子、森脇英理子、珠城りょう、濱田岳、玉木宏
脚本:黒岩勉
演出:平野俊一
主題歌:Uru 「それを愛と呼ぶなら」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
プロデューサー:飯田和孝、渡辺良介(大映テレビ)
スーパーバイジングプロデューサー:那須田淳
協力プロデューサー:大形美佑葵
製作著作:TBS
(c)TBS