『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』に込められた問題提起 アニメ業界を暗喩する側面も

WIT STUDIO新作、アニメ業界を暗喩

 そんな同作の主人公・モモの声を務めるのは、潘めぐみ。『HUNTER×HUNTER』のゴン=フリークス、『俺物語!!』の大和凛子、『フルーツバスケット』の草摩紅葉など人気作で活躍する実力派だ。可憐でありつつも芯の強さを感じる潘の声は、モモにぴったりだろう。

 ヴァンパイアの女王・フィーネの声を務めるのは、小林ゆう。彼女もまた『銀魂』の猿飛あやめ、『進撃の巨人』のサシャ・ブラウス、『ブラッククローバー』のシャーロット・ローズレイなどヒット作にこぞって出演している人気声優。天真爛漫で明るいキャラでありつつも、ふと過去にとらわれている心の闇を感じさせるフィーネの演技はさすがと言えよう。

 その他にも、『美少女戦士セーラームーン』のセーラーヴィーナスや映画の吹き替えなどで知られる深見梨加や、『PSYCHO-PASS』の須郷徹平や吹き替えで知られる東地宏樹も出演。こうした実力派がキャラクターに命を吹き込んだことで、ストーリーの厚みが増してより没入することができる。

 5月16日に配信されたのは、「シーズン1」。今後シーズン2、シーズン3と続いていく可能性を感じさせるエンディングにも注目だ。まずはシーズン1の全5話、独特の世界観に入り込んでみてはいかがだろうか。

■配信情報
『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』
Netflixにて独占配信中
声の出演:潘めぐみ、小林ゆう、深見梨加、須郷徹平、東地宏樹ほか
監督:牧原亮太郎
副監督:田中洋之
キャラクターデザイン・総作画監督:西尾鉄也

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